「ナチス式敬礼」15歳ロシア人レーサーにさらなる処分 現地クラブが怒りの声明、ライセンス剥奪を発表

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    ポルトガルで行われた欧州カート選手権の表彰式での振る舞いが物議をかもしたロシア出身アルテム・セベリューヒン(15)が、モータースポーツライセンスをはく奪されたと、2022年4月12日に複数の海外メディアが報じた。

  • 国際自動車連盟公式サイトより
    国際自動車連盟公式サイトより
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「人間性、尊厳、市民の共存にも敬意を払っていない」

    同選手権で優勝したセベリューヒンは表彰台で胸を2度叩き、腕をまっすぐ伸ばすジェスチャーをした。その後、表彰台で大爆笑した。

    国際自動車連盟(FIA)はナチス式敬礼を連想させるような行為を問題視し、公式サイトで調査を開始するとの声明を出し、複数の海外メディアはセベリューヒンが所属していたワードレーシングが契約を解除したと伝えた。

    米専門メディア「motorsport.com」(WEB版)は、イタリア自動車クラブ(ACI)は4月12日にセベリューヒンが保持していたイタリアのモータースポーツライセンスをはく奪したことを発表したと報じた。

    記事によると、ACIは声明文の中で「セベリューヒンは、常にあらゆるスポーツに影響を与えてきた普遍的な価値観だけでなく、人間性、尊厳、市民の共存にも敬意を払っていない」などの見解を示した。

セベリューヒンは謝罪動画で「ナチズムを支持したことがない」

    また、フランス日刊紙「フィガロ」(WEB版)は「表彰台でナチス式敬礼をした疑いのあるロシア人ドライバーライセンスが取り消された」とのタイトルで4月12日に記事を公開し、イタリア自動車クラブはセベリューヒンの受け入れがたいジェスチャーによりライセンスをはく奪したと伝えた。

    国際自動車連盟(FIA)はロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、ロシアとベラルーシ出身選手の国際大会出場を禁じているが、セベリューヒンはイタリアのライセンスで今大会に出場。表彰式ではイタリア国歌が流れたという。

    一方のセベリューヒンは4月11日にインスタグラムを更新し謝罪動画を公開した。

    英ニュース専門局「sky news」(WEB版)によると、セベリューヒンは「私はナチズムを支持したことがなく、人類に対する最悪の犯罪のひとつであると考えています」などと釈明したという。

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