「唐揚げ美味しいですか?」「どういう風に美味しいですか?」「進撃の巨人って面白いですか?」。大分県の定食屋「とり千」に、変わった質問をする客が訪れた。不思議に思った店員がその客の顔をのぞき込んでみると、同級生で大人気マンガ「進撃の巨人」の作者である諫山創さんだった――。
こんな投稿がツイッターで大きな注目を集めている。J-CASTニュースは2022年4月13日、この投稿を行った矢幡卓也さんに詳細な経緯を取材した。
「久しぶり、元気?」
矢幡さんは保育園から中学まで諫山さんと同じだったという幼馴染。諫山さんが漫画家となるために上京後も交流があり、一緒に映画を見に行ったり、職場に通い漫画の手伝いをしたりしていたという。
矢幡さん一家が経営している定食屋「とり千」の若宮店には、諫山さんが寄贈したサイン色紙が展示されている。諫山さんのブログでも「地元の同級生の店をどうか!」と紹介されており、唐揚げ定食各種や半解凍の鳥刺しが「すごく美味しかった」と宣伝している。
矢幡さんは取材に対し、諫山さんの来店経緯を楽しそうにこう説明した。
矢幡さんによると、とり千田島店に11日、帽子をかぶり眼鏡をかけた人物が来店した。マスクも着用していたため誰か分からず、後に振り返れば変装していたのではないかという。その客は塩唐揚げと醤油唐揚げを注文し、「唐揚げ美味しいですか?」「どういう風に美味しいですか?」「景気はどうですか?」などと質問をしてきた。
回答に迷った矢幡さんは、苦笑いをしながら「普通に美味しいですよ~」「景気悪くないですよ」などと無難な返答を重ねた。客はしびれを切らしたのか「進撃の巨人どうですか?面白いですか?」と質問した。「めんどくさい客ではないか」と思い、積極的にかかわらないようにしていた矢幡さんは、「普通に面白いと思いますよ」と受け流した。
客の正体に気が付いたのは、料理をテーブルに届ける時。出来立ての唐揚げを運ぶと、こう声をかけられた。
「久しぶり、元気?」
客の顔を覗き込むと、同級生の諫山さんだったのだ。その後は近況を語り合ったとのことだ。
矢幡さんは今回の出来事をツイッターで「過去一バズってるけど、ただ友達がサプライズ来店してきたってだけだからみんな落ち着いて」とコメントした。
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)
昨日、変わったお客さんが来て、「唐揚げ美味しいですか?」「どういう風に美味しいですか?」「進撃の巨人って面白いですか?」とか聞いてきて、他所から来た観光客かなとか思ってたら、「久しぶり、元気?」って言われてよーく顔見てみたら諫山でした(;゚Д゚,)
— とり千(TORISEN)のたっくん (@TORISEN11) April 12, 2022