鈴木誠也の「整理整頓ルーティン」に米ファン称賛 本人が6年前に語っていたその真意

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   MLBのシカゴ・カブスの鈴木誠也選手が2022年4月10日(現地時間9日)のブリュワーズ戦で見せた礼儀正しいふるまいに注目が集まっている。

  • 鈴木誠也(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
    鈴木誠也(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
  • 鈴木誠也(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「彼がカブスを選んでくれて本当に嬉しい!!」

   鈴木選手は今シーズンに広島カープからシカゴ・カブスに移籍。3戦目となるブリュワーズ戦で待望のメジャー第1号ホームランを放った。

   鈴木選手の礼儀正しいふるまいは、シカゴ・カブス傘下の3A球団のカメラマン、ディラン・ホイヤー氏がツイッターで紹介したことなどで注目を集めている。

   拡散された動画には、鈴木選手のネクスト・バッターズ・サークルでの様子がおさめられている。

   無造作に置かれた用具からひとつの缶を手に取りバットにスプレーをかけると、倒れていたスプレーを使い易いように並べ出した。風が吹いていたせいか手間取るシーンもあったが、すべての缶を整頓してから打席に向かった。

   小さな道具ひとつも大切にする鈴木選手の心配りに、メジャーリーグファンも心を打たれたようだ。ツイッターには以下のような反応が出ている。

「Going to be an instant fan favorite. So glad he chose the Cubs!!(すぐにファンのお気に入りになることでしょう。彼がカブスを選んでくれて本当に嬉しい!!)」
「He gave his first hit ball to his parents because he said he would probably lose it. Love him already!(初ヒットのボールは、『きっとなくしてしまうから』と親に渡したそうです。もう、大好きです!)」
「It's the little things that make it different here.(ちょっとしたことだけど、ここが違うんだよね)」

「良い事をしたから打てるかなと」

   日本のファンからは、こうした礼儀正しいふるまいは鈴木選手のカープ時代からのゲン担ぎのルーティンだと指摘する声もあがっている。

   総合スポーツ雑誌「Number」ウェブ版の18年10月の記事では、鈴木選手のルーティーンについて以下のように伝えられていた。

「広島の4番・鈴木誠也がネクストバッターズサークルに入ると、すぐにマスコットバットや滑り止めのスプレーを並べる。素振りをするのはそれからだ。『野球の神様が見ていたら、打たせてくれるかもしれない』という願掛けの思いが込められているという」

   2016年に放送された広島ホームテレビの「ひろしま深掘りライブ フロントドア」のインタビューでも、用具の整頓について打席に入る前の精神統一のために行っていると語っていた。

「打席に入る前は不安になるので、ネクスト・バッターズ・サークルに入った時、スプレーとか散らばっている物をキレイにします。良い事をしたから打てるかなと。ちゃんとキレイにして『よし! 良い事をした』『打てる!』と思って打席に入れます」
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