オリメンいなくなった「2018年の橋」をソロで歌う意味
中盤の「2018年の橋」では、とりわけシンボリックな演出が展開された。ファーストアルバム「092」(17年)に収録されている楽曲で、元々は指原さん、宮脇さん、兒玉さん、田島さん、朝長さんの5人が担当していた。18年5月に福岡市内で行われたコンサートでは、当時休養していた兒玉さん以外の4人で披露。背景の画面に兒玉さんが大きく映し出され、指原さんや宮脇さんは大粒の涙を流した。19年4月の指原さんの卒業コンサートでは指原さん、田島さん、朝長さんの3人が歌った。指原さんは、IZ*ONEの活動でHKT48を離れている宮脇さんと、休養が続く兒玉さんを思って「はるっぴと咲良に、届きますようにー!」と声を上げた。田島さんが22年4月にHKT48を卒業し、5人全員がグループを離れた。
今回のツアーでは、この楽曲を矢吹さんがソロで披露。背景のモニターには、村重杏奈さん(23)、上野遥さん(22)ら卒業生をはじめ、HKT48のメンバーが次々に映し出された。間奏では後ろを振り返ってモニターを見つめ、歌い終わると客席に向けて深々と頭を下げた。