約8000話「サザエさん」アニメ全タイトル集めたファンの奮闘 「普遍的良さがある」...調べ上げた原動力

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永井一郎さんから聞いたこと

   様々な手を駆使して、ようやく全話のタイトルが揃った。ツイッターで活動に関する投稿が拡散されたことで情報提供者も現れ、1986年4月6日初放送の「おしゃれいろいろ」をもって全てのタイトルが判明したことを、22年4月3日にツイッターで報告した。「北海道の方が調べて下さった地方紙の情報と、アニメ史研究家の方がワザワザお持ちのビデオを調べ報告して下さった2点から、最後のタイトルが判明しました」とのことだ。

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「おしゃれいろいろ」ですべてのタイトルが揃った
「毎回のジャンケンを記録したり、湯沸かし器の登場シーンを記録したりと、今の『サザエさん』にはいろいろなマニアの人がいます。これは夢ですけど...リストが完成したらサザエさんにまつわる歴史もまとめて同人誌にして国会図書館にも置いていただいたりとか。自分で情報を集めているだけでは意味がないので、発信してサザエさんの面白さを知ってくれる人が増えればいいですね」

   お茶の間さんが少年時代から研究し続けてきた「サザエさん」だが、この遠大な取り組みの原動力は何だったのか。

「もう奥さんや子どもよりも長く付き合ってきたような作品ですから...長い歴史があるだけでなく、時代を超えた普遍的な良さがあるのかな、と。
昔はおおらかな時代だったので声優さんやスタッフの方と知り合う機会もありました。私が覚えている言葉に、波平さん役の故・永井一郎さんが言っていた『サザエさんは空気みたいなもので、皆当たり前のもののように思っているけど、いざなくなったら「えっ!?」てなるんですよ』というものがあります。
私もそのような気持ちでファンのコミュニティがなかった時代から『当たり前に見てきた作品だけどなくなったら淋しいし、良さを伝えていきたいな』と考えて活動してきたのかな、と。それだけの面白さがある偉大な作品だなと思っています」

(J-CASTニュース編集部 大宮 高史)

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