ブロッコリーに「謎のぶつぶつ」...これって何? 農家も「初めて見た」激レア個体、その正体とは

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安井ファーム担当者「機会があったら食べてみたい」

   取材に対し、安井ファームのツイッター担当者は6日、複数の人々から連絡が寄せられたことで、へいさんの投稿に気づいたと明かす。投稿にはブロッコリーに対するネガティブな意見も多く寄せられていたため、生産者の立場として疑問に答えたいと感じたそうだ。

   そもそもブロッコリーには、どうして空洞ができるのか。担当者は次のよう述べる。

「ブロッコリーが急激に成長することで茎に穴があくことがあり、これを花茎空洞症と呼びます。窒素過多やホウ素の欠乏によっても引き起こされると考えられております。生理障害のひとつで病気ではないため、食べられます」

   今回話題となったブロッコリーについては、初めて見る状態で、石川県の石川農林総合事務所に意見を聞いたという。

「ツイートに『他の部分にも結構あって...』と書かれていたことから、ブロッコリーに何か神秘的なことが起こっているな、と感じました。仮にこれが食害だったとして、この規模のものが複数箇所にあれば外観が著しく損なわれるハズなので、そのセンはないだろうというところまではわかったのですが、それ以上具体的なことがわからなかったことから、専門家を訪ねることにいたしました」

   石川農林総合事務所は半透明のつぶについて「カルス」だと推察しているという。安井ファームのツイッター担当者によれば、「カルス」とはブロッコリーの細胞で、新しい細胞を作ることによって、空いた穴を埋めようとしているのではないかという。カルスは食べても人体に害はない。味については「おそれながら味につきましては食べた経験がないため言及できかねます。むしろ機会があったら食べてみたいです」とコメントした。

「今回の件でブロッコリーの奥深さを改めて再認識いたしました。まだまだわからないこともあるということで、今後もブロッコリー道を究めるべく精進いたします」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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