日替わりスタメンに疑問の声も
かつてロッテの監督を務めたボビー・バレンタイン氏は対戦相手や選手の調子などに応じて毎試合打線を組み替えていた。
日本一に輝いた05年は公式戦、プレーオフ、日本シリーズの全147試合で組まれた打線は135通りに及んだ。ただ、当時ロッテを取材していたスポーツ紙記者は「ビッグボスの『日替わり打線』とは意味合いが違うと思います」と語る。
「当時のロッテは二遊間に西岡剛、小坂誠、堀幸一、捕手に里崎智也、橋本将と同じポジションにレベルの高い選手がそろっていた。現在の日本ハムは違います。競争は大事だが、スタメンで出たり出なかったりでは打席での感覚をつかみきれない。2軍ならこの起用法で良いと思いますが、1軍はある程度スタメンのメンバーを固定して使い続けないと若手は育たないと思います」
昨季1軍出場なしに終わった清宮が打撃フォームを改造し、3月26日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で右翼席中段にド派手な今季初アーチを放つなど明るい材料も見られる。選手の能力を最大限引き出すために、打線をどのように構築するか。ビッグボスの手腕が問われる。(中町顕吾)