初めて相撲を取る1歳の子供が、少年力士を相手に見事な「突き倒し」を決める動画がツイッターで話題となっている。「素敵な豆力士」「相手も良いやられっぷりに天晴!」などの声が寄せられている。
動画の投稿者に当時の状況を聞いた。
「1歳4ヶ月 相撲デビュー」
注目を集めているのは、柏市相撲連盟の理事長・永井明慶さんによる2022年4月6日のツイートだ。投稿文は「1歳4ヶ月 相撲デビュー」などとし、動画を添付している。
動画は10人近い力士が取り囲む土俵の中央に、洋服を着た幼い子供と、子供の倍以上の体格を持つ少年の力士が相対する状況が映されている。
「はっきよーい...のこった!」
という掛け声に合わせて、子供は少年の真似をするように相撲の構えをとる。その後、少年に歩み寄り、小さな右手で少年の胸を軽く触れた。すると少年は大きな力を受けたかのように、体を構えたまま後ろに倒れ込んで1回転。土俵の外へ出てしまった。
「突き倒し」で勝敗が決まり、微笑ましく見守っていた周りの力士から拍手が起こると、子供も満面の笑みで手を叩いた。
投稿は5万4000件以上のリツイートや28万2000件超の「いいね」を集めるなど反響を呼び、「なんて素敵な豆力士さんでしょう」「相手も良いやられっぷりに天晴!」「可愛すぎて涙が出てきました」といった声が寄せられている。
対戦相手は...「日本一の子」
J-CASTニュースの取材に永井さんは8日、動画に登場した幼い子供は息子だと明かした。また少年たちは、自身が指導者を務める相撲クラブ「柏相撲少年団」のメンバーだという。相撲留学として永井さんの家に下宿している。
息子の「相撲デビュー」は偶然の出来事だった。経緯について、
「相撲やらせるためじゃなくて妻が仕事で育児できないから、(稽古場に)私が連れて行って...みたいな感じだったんですよね。初めて土俵に連れて行ったようなもんです」
という。そして、「自分から土俵に上がろうとしてたから、上げてみた」。掛け声をかけてみると、あのような動作を始めたという。
対戦相手を務めたのは豊田倫之亮さん。永井さんによると、小学校時代に全国大会で幾度も優勝した「日本一の子」だという。強豪を倒したことになるのかと尋ねると「そうそう」と笑っていた。
ネット上では少年のリアクションにも大きな注目が寄せられている。これについて、永井さんは「こちらは何にも言わずに、勝手にやってくれた」とする。また次のように見解を述べている。
「いつも、家のなかでも下宿してて一緒だから。可愛がっていたから...土俵のなかでも抵抗がなかったのかなと思いますけど。本人曰く『相撲の楽しさを伝えたかった』という感じでしたね」
反響への受け止めについては、「相撲の楽しさ」や「小さい子供でも土俵で遊べること」を知ってもらうことができたとして、「私としては嬉しいかなと思ってます」と喜びを表す。
永井さんは「相撲は素晴らしいですよ」と朗らかに伝えた。
1歳4ヶ月
— 永井 明慶 (@rien0514) April 5, 2022
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