「ゴロフキン選手のジャブをいかにして機能させないか」
「村田選手はゴロフキン選手のジャブをいかにして機能させないかだと思います。ジャブに右クロスを合わせるのか。それともクラシカルにジャブを右で払うのか。ゴロフキンのジャブは一辺倒ではなくバリエーションがある。相手にとって嫌なタイミングでポンポンと来る。踏み込もうとしたらジャブで叩いてくるし、引こうとしたらジャブで追いかけてくる。それに気を取られたら鉈のような左フックが飛んできますから」
これに加えて脅威となるのが多彩なコンビネーションだ。なかでも左ボディーからのコンビネーションは強烈で、左右どちらもフィニッシュブローとなる。
ゴロフキンの弱点は見つけにくいという金平会長は、あえて不安点を挙げるとしたら年齢からくる体力の衰えとアウエーでのプレッシャーだと指摘した。
「ゴロフキン選手はスタミナ面で若干不安があるのではないでしょうか。これに加えて敵地での戦いです。ゴロフキン選手は敵地で戦った2度のアルバレス戦(引き分け、0-2判定負け)で嫌な思いをしているので、それが頭にあると思います。当然、村田選手への応援も重圧になるでしょう」
「最強」王者を迎え撃つ村田はどこに勝機を見出すのか。金平会長は村田のストロングポイントを「豊富なトレーニングに裏打ちされたスタミナと日本人離れした強靭なフィジカル」だと指摘する。