都教委「中学校の制服や私服でもよい、などと学校に依頼」
都立高校などの状況について、都教委の高等学校教育課は4月6日、多摩地区を中心に60校以上がムサシノ商店と個別に契約しているとJ-CASTニュースの取材に説明した。
「入学式を7日に行うところが多く、一部は届いているという学校もありましたが、制服がなかなか届かない状況もあると聞いています。ムサシノ商店は、最大限努力して、6日中に届くようにするとの話でした。届かない場合も想定して、中学校の制服や私服でもよい、記念撮影は制服が全員そろったときまで延期する、など子供の立場に立った対応をするよう、こちらから各学校に依頼しました」
制服の納入が遅れている理由については、こう話した。
「こちらは、ムサシノ商店にまだ電話がつながっていませんが、つながった学校によると、制服を製造するメーカーからの納品が遅れている、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生産量を増加できない、とのことでした」
中学校の状況について、武蔵野市教委の指導課は6日、7日に入学式がある4校でムサシノ学生服の制服を扱っているとして、こう説明した。
「4校が保護者とメールで連絡を取ったところ、制服が届いていないケースが9件ありました。うち2件は、その後届いたといい、1件は6日中に店で制服を引き取るとのことでした。残りの6件も、ムサシノ商店からは、6日中に自社便を使って届けるとの確認を取っています。届かないときのため、卒業生から寄贈を受けたリサイクルの制服を貸し出す手はずもすべて整いました」
東京商工リサーチの6日付ウェブ版記事によると、ムサシノ商店は、「経営に問題があるわけではない。お問い合わせが多く、電話がつながりにくいが、順次対応している」と説明した。同商店は、21年7月期は売上高17億6329万円、最終利益237万円をあげていた。
J-CASTニュースでは、ムサシノ商店に取材しようと何度か電話をかけたが、つながらなかった。公式サイトの問い合わせフォームからも、取材を申し込んでいる。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)