食べログ提訴の焼き肉チェーン「被害者の会」設立へ 点数急落は不当と主張、集団訴訟も視野

   口コミサイト「食べログ」が一部の飲食店のみ不当に点数を下げているとして、焼き肉チェーンを運営する韓流村が損害賠償を求めた訴訟で、同社は2022年4月4日、「被害者の会」を設立する意向を明かした。

   韓流村によれば、約4000店が同様の被害を受けている可能性があるとし、集団訴訟も視野に参加企業を募っている。

  • 食べログ公式サイトより
    食べログ公式サイトより
  • 韓流村プレスリリースより
    韓流村プレスリリースより
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  • 韓流村プレスリリースより

独禁法違反の指摘

   焼き肉チェーン店「KollaBo(コラボ)」を運営する韓流村の発表によれば、同社は2020年5月、食べログを運営するカカクコムに対し、約6億4000万円の賠償を求める訴訟を起こした。

   主な主張はこうだ。19年5月以降、自社店舗の点数が最大0.45点、平均約0.2点と引き下げられた。食べログからの予約も比例して減少し、売上に大きな影響があった。現在も続いている。

   他社も含めチェーン店の評価履歴を調べたところ、チェーン店のみ大幅に点数が下がっていたことが分かった。サイト利用者の点数とは関係なかったという。こうした例を同社は「チェーン店ディスカウント」と表現している。

   裁判では(1)食べログが不当なチェーン店ディスカウントを行ったこと(2)食べログのチェーン店ディスカウントが(優越的地位の濫用などにより)独占禁止法に違反する違法なものであるーーと指摘している。

   カカクコムのウェブサイトによれば、食べログの点数は月2回更新している。「新たに投稿された評価の反映だけではなく、ユーザーごとの影響度の再評価や全体的な算出方法の改善などを全て考慮し再計算します」。飲食店向け有料サービス(集客支援)の利用有無は影響しないという。

   評価の算出方法を一部公開しているが、詳細はステルスマーケティングなど不正対策のため非公表としている。

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