「西側諸国を非難しているのではない」が「『決断しないこと』語る権利」
その上で次のように述べ、当時の独仏のトップを非難した。
「メルケル元首相とサルコジ元大統領にブチャを訪問していただき、ロシアに譲歩する政策が、この14年間で何をもたらしたかを見ていただきたい。拷問を受けたウクライナの人々を、その目で見ていただきたい」
ゼレンスキー氏は「我々は西側諸国を非難しているのではない」とする一方で、「我々は『決断しないこと』について語る権利がある」とも。「決断しないこと」が、ロシアの侵攻で破壊された「ブチャ、ホストメリ、ハリコフ、マリウポリへの道」につながったとした。
4月5日のビデオ演説では、ブチャで起きた民間人殺害に対して西側諸国が激しく非難したことを受け、「ロシアの民間人虐殺に対する制裁措置は、いよいよ強力なものになるだろう」と制裁強化への期待感を示した。ただ、次のようにも述べ、判断の遅さを嘆いた。
「ロシアが最も厳しい圧力に値すると一部のヨーロッパの指導者が理解するために、本当に何百人ものわが国民が苦しみながら死ななければならなかったのか」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)