開幕9連敗でセ・リーグのワースト記録を更新してしまった阪神。昨年2位で今季は優勝候補の一角に挙げられながら、ここまで苦戦が続いている。
その理由を多くの球界OBが考察・分析しているが、阪神OBの中西清起氏も2022年4月4日にYouTubeチャンネルに投稿した動画で連敗を振り返り、2日の対巨人戦(東京ドーム)で見えた課題を指摘している。
巨人の継投策と比較すると...
2日の試合で阪神は1回表に2点を先制するが裏に追いつかれ、2回・3回に巨人の得点を許して4-2で迎えた4回表、一死から坂本誠志郎がヒットで出塁する。ここで投手の打順になり、先発の小川一平がそのまま打席に立って送りバントで二死二塁とした。
その後1番近本光司のタイムリーで坂本が生還し1点を返すも、後続が抑えられて1点止まりに終わった。巨人は5回裏に1点を追加し5-3で9回に入ると、阪神は表に巨人のクローザー大勢を攻め立て1点差とするが、佐藤輝明のショートライナーに飛び出した三塁走者近本が帰塁できずダブルプレーに終わり5-4で敗れた。
中西氏はこの試合の4回表のベンチの采配について「連敗してるチームなんで、勝負に対する執念というところを代打を送って見せなきゃいけないと思う。ベンチが。そうしないと選手が奮い立たない」と話す。
すでに先発の小川は3回で4失点。「前のゲームで継投で4人使ってるけど、そんなこといってられる状態じゃないんでね」「無理させられないとか言っていられる状況じゃないと思うんで、どんどん攻撃を仕掛けていかなきゃいけなかったと思う」と、代打策で攻勢に出るべきだったと中西氏は考える。
一方、巨人はこの4回表に先発の山﨑伊織が1点を失い、二死一・二塁のピンチを招いたところで山﨑を降板させ、戸田懐生が登板して次の打者糸井嘉男を抑えた。山﨑が勝利投手の権利を得るまであと1アウトでの継投を「リードしていて先発ピッチャー替えましたからね。あの辺の勝負に徹しているってところが全然違うと思うんですね」と評した。