落合博満氏、新庄監督の「優勝目指さない」は「オレの中ではない」 「選手のやる気出ない」と持論

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   プロ野球中日の元監督・落合博満氏(68)が2022年4月3日放送の「サンデースポーツ」(NHK)に出演し、開幕から低迷が続く日ハム「ビッグボス」新庄剛志監督(50)の采配などについて独自に分析した。

  • 新庄剛志監督(写真:アフロ)
    新庄剛志監督(写真:アフロ)
  • 新庄剛志監督(写真:アフロ)

「マイナスの面はあってもプラスの面はないでしょうね」

   日ハムは3月25日の開幕戦からいきなり5連敗。31日の西武戦で今季初白星を挙げたものの、4月1日から京セラドームで行ったオリックス3連戦では、初戦、第2戦を完封され、第3戦は2-4で敗れて今季2度目の同一カード3連敗を喫した。

   落合氏はコーナー冒頭で、新庄監督が昨年11月の監督就任会見で「優勝は目指さない」と語ったことに触れ、「開幕、プレーボールからどうやって優勝しようかなと考えるのが普通なんであって、優勝目指さないというのはオレの中ではないですね」と持論を語った。

   中日の監督時代、シーズンはじめから優勝する気で選手とともに戦ってきたという落合氏は、「今年で現役をあがる(引退する)選手もいるわけですから。そういう選手にとっては『何で俺らは優勝しなくていいのかよ』というのであれば、マイナスの面はあってもプラスの面はないでしょうね」と指摘し、次のように続けた。

   「やっぱり勝ちにこだわっての競技なので。負けていいやというのであれば、選手のやる気も出てこないでしょう」

番組の中では、今季の日ハムはここまでスタメンを固定せず打順が毎日入れ替わっていることも取り上げた。

「ファンは宝っていうのはその通り」

   落合氏は「レギュラーがいないということは事実なんでしょう」とし、「線としてのつながりでどうやって点数とっていくかを考えると、このオーダーを見ていると毎試合打つ打順が違うわけでしょ。つながらないと思う」との見解を示した。

   一方で新庄監督が色々な視点で選手を観察していることに関しては「監督というのは見るのが仕事ですから。選手を育てる、作り上げるのはコーチの仕事なんで。そういう意味では選手を見ていることは正しいと思います」と語った。

   また、新庄監督が就任当初からファンサービスを重視し、様々なパフォーマンスで盛り上げていることに関しては一定の理解を示しつつ、落合氏が考える「最高のファンサービス」について言及した。

「ファンサービス、ファンは宝っていうのは、これはその通りなんですよ。でも試合に負けてお客さんを帰すことはあまりいいことじゃないのでね。野球を見に来たお客さんを勝って家路につかすのが最高のファンサービスだと思うので、今のままだと自分だけ目立ってしまってるというような感じにしかとれないですね」

そして落合氏は最後に「勝ち負けの責任というのは監督がとる。そのやり方、方法論はいく通りもある。自分が思った通りの野球をすれば、それで1年結果見てどうだったということを次の年に生かせればいいなと思うので自分のやりたい野球をやればいいのではないでしょうか」と締めくくった。

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