岸田内閣の不支持率は95.7%――。2022年4月2日以降、SNSでこんな情報が拡散している。
調査したのは日経グループの経済番組「日経CNBC」。一部では、一般的な世論調査と比較して「珍しく改ざんしてないデータ」「本当の支持率が出ちゃった」などと受け止められているが、混同は禁物だ。
支持はわずか3.0%
日経CNBCは1月27日から1月31日の期間、「投資家サーベイ」と銘打ち岸田内閣への支持の有無を調査した。調査方法はインターネットを通じた自由回答で、「日経CNBCホームページにアクセス可能な方は全て回答可能としています」としている。
結果は「いいえ(不支持)」が95.7%と大半を占め、「はい」はわずか3.0%、「分からない・どちらでもない」は1.3%だった。母数は非公表。
この結果を、「岸田内閣支持率」として取り上げたテレビ番組のキャプチャーが4月2日にツイッターで投稿されると、「珍しく改ざんしてないデータかな」「本当の支持率が出ちゃった」「ついに、マスゴミも真実隠しきれなくなったね」などと、新聞社やテレビ局が実施する世論調査と比較し、実態を正確に反映しているとして話題となった。
まとめサイト「Share News Japan」が「岸田内閣支持率、不支持95.7% 日経CNBC調べ」との題字で記事化すると、ツイッターのトレンドに「不支持95.7」が入った。
なお、日本経済新聞社とテレビ東京が同時期に実施した世論調査では、岸田内閣の不支持率は30%と大きな隔たりがあった。全国の18歳以上の男女にRDD方式(無作為抽出での電話調査、携帯も含む)で実施し、958件の回答(回答率は43.3%)があったと説明している。