原点は「プラモのモ子ちゃん」
――上京当時は、今ライフワークになっている「マンガ」と「建築」をミックスした作品を出せるとは思いもしなかったでしょうか。
鬼ノ:そうですね...それに僕にとって矩子は「プラモのモ子ちゃん」なのかなと思います。
――「プラモのモ子ちゃん」というと?
鬼ノ:昔、タミヤのプラモデルに同封されていた小冊子の女の子です。プラモのことをいろいろ説明してくれるキャラクターで、僕も子どもの頃から見ていて好きでした。やっぱり子どもの頃見ていたものから逃げられないんだなって実感します。
――なるほど。メカ×女の子、という創作は今もオタクカルチャーの中にありますが、そのはしりだったのかもしれません。矩子も建築という理工系の世界で活躍が続きそうです。
鬼ノ:「矩子の設計思考」はこれからも1巻と同じように、矩子が建築のことをわかりやすく伝えていきます。本当に身近で大切なことなので、描ける限り描いていきたいと思います。