「これからも利用」営業継続に学生安堵
閉店決定後、松村店長は利用客から「毎日のお昼の場所がなくなるのは悲しいです」と言われたという。大学職員からは、閉店を惜しむ声がツイッター上で広がっていることを伝え聞いた。「自分の知らないところでも話題になっていたのには驚きました」
各所から寄せられた閉店を惜しむ声。運営会社は、ある決断をする。
「閉店が決まったあと、いろいろなお声をいただきました。学内で店舗を経営しているという面はありますが、『学校のためにやっているお店』という側面もある。学生や職員さんなど色々な人にお昼ご飯を届けている、ということを重視しての決定でした」(松村店長)
1月下旬、それまで掲示していた閉店のお知らせを剥がし、新たに「営業継続のお知らせ」を張り出した。
「『当店は2022年2月18日に閉店』と掲示しておりましたが、営業継続の見込みが立ちましたことをお知らせ致します。閉店のお知らせをしたにもかかわらず、継続のお知らせをすることになりお客様にはご心配、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。永年に渡るご愛顧に心から感謝を申し上げると共に、これからもお客様のご期待に添えるよう、スタッフ一同、日々精進して参ります」
営業継続の知らせを聞いた工学部の学生は、取材に「嬉しかったです。これからも利用させていただきます」と話す。別の学生も「学校に行くモチベーションの一つになりました」と喜んだ。
春休みの後、授業が始まる4月4日から営業を再開する。店長は「4月は一番学校が賑わう時期。せっかく学校に来られた人のためにも、存在意義のある店でありたいと思います。また私たちと一緒にお店を盛り上げたいというメンバーも募集しておりますので、ご興味のある方はお店までお問い合わせください」と意気込んだ。
(J-CASTニュース記者 佐藤庄之介)