お守りそのものも、保安基準上いけなかった
このうち、車のガラスにシルバーマークやカーテンを付けるために吸盤を使っていたケースが2件あった。
2018年7月には、80 歳代男性が100 円ショップで購入した吸盤タイプのシルバーマークを車内のリアガラスに付けていたところ、後部座席シート部分から煙が出たことがあった。シートに掛けてあったカバーが少し燃えていたという。「通常車内で使われる吸盤は、レンズのように光を集めないようにするため、色付きか白か半透明のものが多いとのことだが、購入したものの吸盤は透明だった」としている。
前出のにゃすさんがフロントガラスに付けたお守りの吸盤も、透明のものだった。
実は、お守りの吸盤はそもそも、フロントガラスには付けてはいけなかった。
国土交通省の車両基準・国際課が4月1日に取材に答えたところによると、道路運送車両の保安基準第29条や細目告示第195条の規定から、フロントガラスや運転席・助手席のサイドガラスは、バックミラーやETC機器、ドライブレコーダーのほか車検のステッカーなど運転に必要なもの以外は付けることができない。
「それは、運転するときに、視界の妨げになるからです。お守りなども、認められていません。もし付けたとすれば、保安基準違反になります。車検にも通りません。実際は、そのような認識ができていない方も、それなりにいらっしゃるようですね」(車両基準・国際課)
なお、前出のにゃすさんは、ツイッター上でも、お守りはフロントガラスに付けてはいけないのではとの指摘を受け、「現在は違反の可能性もあるので外してます」と取材に明かした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
焦った
— にゃす( ΦωΦ ) (@nyasufuji) March 30, 2022
煙が見えるから何だと思ったら、お守りの吸盤がレンズになって収斂火災起こしてた…
※この後すぐ外した pic.twitter.com/6mBXUGTd5N