日の当たるところに置くと、表面から緑色に変化
ツイッター上では3月12日、中がキウイのような緑色をしたジャガイモでポテトチップスを作ろうとして、ネットで調べたところ食べないように書いてあったとの投稿が話題になり、ネットニュースにもなっていた。投稿によると、日が当たる玄関横のダンボール箱に入れてあったジャガイモだという。
らぴさんは、この投稿に気づかず、ツイッター上で後から指摘されて、「先に見ておきたかった」と漏らしていた。ジャガイモがどこで緑色になった可能性があるかについては、取材にこう答えた。
「心当たりはまったくありません。親戚がさらに親戚から貰ってきたもので、ジャガイモの元の持ち主と私は直接面識がなく、どのように入手したのかいつ入手したのか保管はどうしていたのかなど全くわかりません。私は貰ってすぐに食べたのですが、貰った時点ですでにこのような色でした。また、一部でなく全部のジャガイモがこの状態であり、芽も生えていなかったので、見た目での異変に気がつきませんでした」
この親戚がジャガイモを購入したのか自家栽培なのかも不明だという。らぴさんは、「ツイートの反応の多くが『知らなかった』『これくらいなら食べていた』というものが多かったので、注意喚起としてぜひ取り上げていただきたいです」としている。
ジャガイモの中全体が緑色になったことについて、農水省農林水産技術会議の研究統括官室では3月31日、J-CASTニュースの取材にこう話した。
「ジャガイモを買った後、日の当たるところに置いておくと、表面から緑色に変化していきます。光合成が起こって、緑の色素が増えるからです。緑色ほど毒素も多くなります。地面の浅いところにあるジャガイモも、土が取れたりしたときに変色します。家庭菜園で育てた未熟なジャガイモを食べますと、食中毒が起きやすくなりますね」
厚労省の食中毒室に31日に取材して聞いたところでは、2012~21年までの10年間で、ジャガイモによる食中毒が計17件報告された。これまでに、死者は出ていないという。最近では、19年に1件あったものの、20、21年は食中毒が起きていないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)