大ヒット漫画「タコピーの原罪」は何が注目されたのか ツイッター分析から読み解く

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最終話はどのように受け止められたのか?

    最終回である第16話は22年3月25日に更新された。タコピーが自らの存在と引き換えに「ハッピー力」で時間を巻き戻し、しずかちゃんとまりなちゃんが対話によって和解した様子が描かれた。

   この日の同作に関するツイート数は、約1万4000件だった。最終回は読者にどのように受け止められたのか。

   ソーシャルインサイトでツイートのポジネガ分析を行うと、ポジティブが19.74パーセントで、ネガティブの2.92パーセントを大きく上回った。検索サービス「Yahoo!リアルタイム検索」の感情分析でも、ポジティブが53パーセント、ネガティブが47パーセントとおおむね肯定的に受け取られているようだ。

   深夜1時の日本のツイッタートレンドは、1位が「タコピー」、4位が「まりなちゃん」、6位が「ハッピーエンド」、10位が「タイザン5」だった。一緒にツイートされた形容詞は頻出順に「面白い」「良い」「よい」「重い」「すごい」「素晴らしい」だった。まりなちゃんとしずかちゃんの仲直りを喜ばしく受け止める声や、完結を祝うファンアートなどが投稿された。

   また、この日は漫画の展開だけでなく、アプリ「ジャンプ+」の動作に対して「重い」という声も多かった。最終回は一日で300万ページビューを達成。少年ジャンプ+編集長の細野修平さんはツイッターで、ジャンプ+で更新日に300万ページビューを超えた作品は初めてだとコメントした。

   副編集長の中路さんは次のようにツイートした。

「初連載のタイザン5先生と若い編集者のコンビで去年12月から始まり3ヶ月と少しという短い期間で走り抜け、ここまで大きな話題となった『タコピーの原罪』。これまでになかった反響とその広がり方に終始驚かされ通しでした。新しい連載マンガの在り方だと思います」
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