大ヒット漫画「タコピーの原罪」は何が注目されたのか ツイッター分析から読み解く

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漫画の演出に唸る声

   4話以降、更新日のツイート数は約1万件台を推移。続いて大きな注目を集めたのは22年2月18日に更新された第11話だった。物語が大きく動く回で、ツイート数は約1万8000件と突出している。

   第11話では、しずかちゃんが別居する実父に会いに行った。しかし実父には別の家庭があり、二人の子供を連れていた。この際、しずかちゃんの視点で描かれる世界観と、父親の視点で描かれたものは大きく異なっていた。例えばしずかちゃんから見た実父の住まいはタワーマンションのように描かれていたが、実父の視点で描かれたしずかちゃんの背後には普遍的なマンションの風景が広がっていた。ツイッターでは、これまで描かれてきた世界観はタコピーやしずかちゃんの主観を交えたものではないかという考察が盛り上がった。

   さらにこの回ではタコピーが、しずかちゃんと出会うよりも前に、未来でまりなちゃんと出会っていたことが明らかになった。これまではタコピーがしずかちゃんを助ける物語であるかのように描かれていたため、多くの読者が衝撃を受けた。また、まりなちゃんがタコピーと出会うシーンは、1話のしずかちゃんがタコピーに出会ったシーンの構図と酷似しており、この演出の意図を探る声も多い。

   そのうえで「タコピーの原罪、あまりにも漫画が上手すぎない!?!?」「どんでん返しがうますぎるな」などと、漫画の演出に唸る声が広がった。

   同日深夜1時の日本のツイッタートレンドは、1位が「タコピー」、7位が「まりなちゃん」、9位が「しずかちゃん」となっている。

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