2022年3月31日放送の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK)で、俳優の松重豊さん演じる大部屋俳優・伴虚無蔵のハリウッド映画出演が決定。ほか登場人物にとっても感慨深い回となり、反響を呼んでいる。
「暗闇にいたんじゃ見えないものもあるんですよ」
俳優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが3世代ヒロインを演じる同作。ラジオ英語講座を題材に、100年にわたる家族の物語をハートフルに描く。
※以下ネタバレを含みます。
ハリウッド映画「サムライベースボール」の製作が本格的に開始。アメリカ人俳優演じる主人公が日本の江戸時代にタイムスリップし、迷い込んだ先の藩主役にスター俳優・モモケン(尾上菊之助さん)、その藩主を支える無口な家老役に虚無蔵(松重さん)が抜擢された。
虚無蔵といえば、殺陣の技術はピカイチで「斬られ役」として一目置かれる存在。記者会見の際、モモケンは虚無蔵に対し「まぶしいでしょう。暗闇にいたんじゃ見えないものもあるんですよ」と、表舞台の輝かしさを説く。また、虚無蔵とともに時代劇を支えてきた轟監督(土平ドンペイさん)は虚無蔵の晴れ姿を見て男泣き。自分のことのように喜ぶ。
また、映画で使用する大きなサイズの足袋の製作依頼が、ヒロインたちの親戚である「雉真繊維」に舞い込む。代表の勇(目黒祐樹さん)は「ようよう打順が回ってきたのう」とうれし泣きし、「雉真の足袋がこげん形でひ孫の仕事の役に立つとは。父さんも草葉の陰でどげん喜んでいるか。作り続けて良かった。守り続けて良かった」と、亡き父と兄の願いが実を結んだことに感慨深さを感じるのだった。
虚無蔵、轟監督、そして勇と、3名それぞれが日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備え続けたことが一斉に報われた回に対し、視聴者からは
「何かを地道にコツコツやり続ける人たちへの愛に溢れた回だった」
「今日は虚無さんと勇ちゃんで泣けた。 いつ来るともわからぬその日に向けて鍛錬した日々が報われた。 ハリウッドのスタッフに溺愛される男虚無さん。 ええ話や」
「虚無さん自身がこつこつ積み上げたからこそ、虚無さんはひなたの道を歩き始めることができた。そりゃあカントクも2番さんも、見てきたあたしも泣くわ」
などと感動の声があがっている。
滂沱(ぼうだ)の涙を流しながら会見を見守る轟監督??
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) March 31, 2022
そうですよね…あのふたりが、ハリウッド映画に出演するんですから…!
会見の様子、監督の涙、お昼の放送でぜひもう一度!
もうすぐ始まりますー#土平ドンペイ #朝ドラ #カムカムエヴリバディ #カムカム pic.twitter.com/DPaaL6C0UL