アジア・サッカー連盟(AFC)がアジアカップの公式インスタグラムアカウントに投稿した猿の絵文字を削除した。
AFCは2022年3月30日に同アカウントで、W杯アジア最終予選の日本対ベトナム戦(3月29日・埼玉スタジアム)のワンシーンの動画を投稿し、その内容が物議を醸していた。
「世界標準の常識を持っていないようだ」
動画は日本代表主将・吉田麻也(33)がシュートを外すシーンが収められ、猿が両手で目を塞いでいる絵文字とともに英語で「マヤ・ヨシダのファンは見ないで!」とのコメントが添えられた。
この投稿を受けてインスタグラムのコメント欄には、日本語や英語などで人種差別を指摘するものや投稿の真意を問うものが寄せられた。「何これ?人種差別?」「猿の絵文字の意味を教えて」「それはただの人種差別です」「AFCソーシャルメディアを管理するスタッフの質は考え方が貧弱で世界標準の常識を持っていないようだ」といった投稿がある。
また、昨年10月のW杯アジア最終予選の対サウジアラビア戦で試合後にサウジアラビアサポーターが吉田に向かって「差別的ジェスチャー」をしたことに関連付け、コメント欄には「AFCはサウジアラビア対日本でのマヤに対する人種差別的な行動を忘れているようだ」との指摘もあった。
今回の投稿で批判的なコメントが相次ぎ、これに配慮したのかAFC同アカウントは3月31日16時までに投稿の猿の絵文字を削除し、コメント内容も変更した。
変更されたコメントは英語で「マヤ・ヨシダにとって近くて遠い!」とつづられた。