映画「スター・ウォーズ」シリーズのキャラクターを機体に描いた全日空(ANA)の特別塗装機3機が2022年3月31日、羽田空港に勢ぞろいした。
ANAは15年4月からスター・ウォーズのブランドをプロモーションに使用できる契約をウォルト・ディズニー・ジャパンと結び、「STAR WARSプロジェクト」を展開している。この日、特別塗装機のうち1機が最終運航日を迎えることを記念した取り組みだ。ただ、運航最終日を迎えた飛行機は3月31日朝になって不具合が発覚。国内線用の通常塗装の飛行機に振り替えられた。別の特別塗装機はエンジンの問題で運航できない状態になっており、紆余(うよ)曲折が続いている。
乗客はバスから3機を眺めながら代替機に...
ANAは15年10月に「R2-D2」を描いた国際線向け「R2-D2 ANA JET」(ボーイング787-9型機、JA873A)、15年11月に新キャラクター「BB-8」「R2-D2」を描いた国内線向け「STAR WARS ANA JET」(ボーイング767-300型機、JA604A)、16年3月に「BB-8」を描いた国際線向け「BB-8 ANA JET」(ボーイング777-300ER型機、JA789A)を就航させている。それから1年後の17年3月に「C-3PO」を描いた国内線向けの「C-3PO ANA JET」(ボーイング777-200ER型機、JA743A)がお目見えした。この4機のうちJA604Aは19年に通常塗装に戻され、21年に退役。残る3機が初めて一堂に会した。
今回運航最終日を迎えたのは「BB-8 ANA JET」で、普段は北米や欧州路線に就航している。運航最終日は特別に国内線に就航し、羽田と沖縄(那覇)、札幌(新千歳)をそれぞれ1往復することにしていた。初便はNH1423便として9時10分に出発予定だったが、朝になって「ランディングギア・ドアシステム」と呼ばれる、車輪を収納する仕組みの表示系統に不具合があることが発覚。国内線向けのボーイング767-300ER型機に変更した上で、2時間遅れの11時9分に出発した。代替機は第2ターミナルから離れた場所にあるスポットから出発したため、乗客はバスで飛行機まで移動した。バスは、特別塗装機3機の前を通って出発スポットに向かった。