ウクライナ出身ヘビー級王者、防衛戦に向け始動 一時は領土防衛隊に参加も...励まし相次ぐ

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   プロボクシングのWBA、IBF、WBO世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ、35)が、前統一王者アンソニー・ジョシュア(英国、32)と6月に再戦する可能性が浮上したと、2022年3月29日までに複数の海外メディアが報じた。

  • オレクサンドル・ウシク選手(写真:ロイター/アフロ)
    オレクサンドル・ウシク選手(写真:ロイター/アフロ)
  • オレクサンドル・ウシク選手(写真:ロイター/アフロ)

「たくさんの友人が私を支えてくれます」

   英メディア「スカイスポーツ」(WEB版)は、ウシクのプロモーターであるアレクサンドル・クラシユック氏がジョシュアとの再戦を6月に開催する方向で調整に入ったと3月29日に伝えた。

   12年ロンドン五輪金メダリストのウシクは、21年9月に世界ヘビー級統一王者ジョシュアに挑戦し、3-0の判定勝利を収め王座獲得に成功。世界クルーザー級に続いて世界2階級制覇を達成した。プロ戦績は19勝(13KO)無敗。

   ウクライナ在住のウシクはロシアの軍事侵攻を受け、母国防衛のため首都キエフの領土防衛隊に入隊。当初、米メディアCNNの取材に対してウシクは「リングにいつ戻れるかは分からない。私の国と名誉はチャンピオンベルトより重要だ」などと語っていた。

   ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、ウシクは3月26日にインスタグラムを更新し、「アンソニー・ジョシュアとの再戦の準備を始めることにしました。多くの友人が私を支えてくれます」などのコメントを投稿した。

ロマチェンコは王座統一戦を断念

   ウシクのインスタグラムのフォロワーからは「あなたの使命はリングで戦うことです」「あなたの決断を尊重します」「ウクライナに栄光を」「あなたはウクライナの誇りです」など激励のコメントが相次いだ。

   ウクライナでは、プロボクシングの元世界3階級制覇で地元のスーパースターであるワシル・ロマチェンコ(34)が自身の故郷であるビルホロド・ドニストロフスキーの領土防衛隊に入隊した。

   米スポーツ専門局ESPNによると、ロマチェンコは6月に世界ライト級統一王者ジョージ・カンボソス(オーストラリア、28)への挑戦を予定していたが、ロマチェンコは家族とともに国に残ることを選択し挑戦を断念したという。

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