野球評論家の藪恵壹さんが2022年3月29日に公開したYouTube動画で、日本ハムの新庄剛志監督がインスタグラムのストーリーズで藪さんの発言に不快感を示したことについて釈明した。
「現場を知ってる人間としては、そう甘いもんじゃない」
事の発端は、野球評論家・田尾安志さんのYouTubeチャンネルで藪さんと田尾さん、岡義朗さんら野球評論家3人が日ハムを最下位予想し、藪さんが「100敗くらいしてもいいと思いますね」などと発言したこと。新庄監督は「笑いながら~ この御三方の性格がなんだか可哀想だなって思いました」「95敗したらこのYouTubeに出てあげましょう」などと不快感を示していた。
これを受け藪さんは自身のYouTubeチャンネルに「拝啓 BIGBOSS 新庄剛志様 100敗予想動画について率直にお話しします」と題した動画をアップし、発言の真意を話した。
順位予想について「(パ・リーグの他の)5球団に比べて相当戦力的に厳しい」「客観的に戦力を分析した結果、ああなっちゃった」としたほか、負け数の予想は「田尾さんが楽天1年目に97敗したという話があったんで、そこは笑い話になってしまった」という。
「集客力の面では新庄に何も言うことない」と評価しながら「ただ現場を知ってる人間としては、そう甘いもんじゃないよ」と厳しいシーズンになることを改めて予想。その上で「ただ100敗近くしてもそこからどう立て直すかというBIGBOSSの奮起に期待してのコメントだった」と真意を説明した。
「笑いながら~」という指摘に関しては「別に笑ってはないですよ。笑ったのは田尾さんとのやり取りの中で、ヤクルトが真中(満)監督の時に96敗したと、田尾さんは(楽天の)就任1年目に97敗したという話で笑っていただけで」などと釈明している。
「怒っている」指摘に「そりゃそうですよね」
「新庄監督は怒っている感じ」と撮影スタッフが切り出すと「そりゃそうですよね。現場としては一生懸命やってる中で結果残すしかないですからね。奮起してもらうしかない」「感情的になってるなとは思いますけどね」と応じた。
一方で藪さんは「シーズンは長いので、チームを良い方向に引っ張っていってほしいなと思います」と期待の言葉も。日本ハムの試合を振り返り「良い面もありますよ。清宮(幸太郎)が一発出たりとか、ホームラン打ちましたから」とした。
ただ、ソフトバンクとの開幕戦でドラフト8位ルーキーの北山亘基投手を先発させたり、1戦目でリリーフした堀瑞輝投手を2戦目のオープナーで登板させたりといった起用法について、藪さんは「そういうのは長続きしない。場当たり的な投手起用にしか見えないです、はっきり言って」と切り捨てた。
動画の最後で新庄監督へのメッセージを求められると、藪さんは「ビッグボス、ますます勝つことにこだわってください」と話していた。