サッカーのW杯カタール大会アフリカ最終予選第2戦のセネガル対エジプト戦が2022年3月29日にセネガル・ディアムニアディで行われ、エジプト代表FWモハメド・サラー(29)がレーザーポインターによる妨害を受けたと、複数の海外メディアが報じた。
「緑色のレーザーの標的にされた」
同予選はホーム&アウエーで行われ、第1戦はホームのエジプトが1-0で勝利。第2戦はセネガルのホームで行われ、セネガルが1-0で制した。2試合の合計が1-1となったため延長戦に突入するも決着がつかずPK戦にもつれこんだ。
PK戦でエジプトのエース・サラーは一番手として登場したが、左足から放ったシュートは枠を外した。出鼻を挫かれたエジプトは結局、1-3でPK戦を落としW杯出場を逃した。一方のセネガルは2大会連続3度目のW杯出場となった。
英メディア「ユーロスポーツ」(WEB版)は、レーザーポイントがサラーの顔面をとらえる映像を添付し「モハメド・サラーが緑色のレーザーの標的にされた」などのタイトルで3月30日に記事を公開した。
試合中にもエジプト選手にレーザーが
記事によると、サラーがPKでシュートを放つ前に数十ものレーザーがサラーに向けられたと指摘。そしてホームのサポーターによって試合中にもエジプト選手にレーザーが向けられたとしている。
英メディア「デイリーエクスプレス」(WEB版)は、試合直後の3月29日に記事を公開し、セネガルのサポーターたちがライバル国の選手を怒らせようとしたため、サラーとエジプト選手はグリーンレーザーとの戦いを余儀なくされたと伝えた。
妨害シーンは日本のサッカーファンの間でも拡散され、ツイッターでは「かなり酷い」「露骨すぎ」「これで何も言わない審判もどうなの?」「本当にサラーには同情しかない」などとコメントが寄せられている。
サラーは12年ロンドン五輪、18年W杯ロシア大会に出場し、母国エジプトで絶大な人気を誇る。現在はイングランド・プレミアリーグのリバプールでプレーし、21年9月にはプレミアリーグ通算100ゴールを決めている。
Mohamed Salah before his penalty miss against Senegal. pic.twitter.com/szlmfxDJkN
— ESPN FC (@ESPNFC) March 29, 2022