2022年3月25日に開幕したプロ野球。注目されるのは、27日の楽天戦で今季初登板を迎える高卒3年目のロッテ・佐々木朗希だ。
オープン戦では自己最多タイの最速163キロを計測するなど順調に仕上がっている。最終登板となった今月18日の巨人戦(東京ドーム)では、岡本和真に満塁アーチを浴びるなど5回途中5失点で降板したが神経質になる必要はないだろう。
「異例の育成法」でどんどん成長
他球団のスコアラーはこう分析する。
「満塁弾は岡本が凄いですよ。あの場面は直球を痛打されましたが、シーズンに入ったらフォークでしょう。勝負にこだわったら配球も変わってくる。
佐々木朗は制球がバラついて、追い込んでもファールで粘られたりちょっと苦労していた。ただそれでも8奪三振取っていますからね。緩急をもう少し織り交ぜたら本当に付け入るスキがなくなる。スケールの大きさで言えば、オリックスの山本由伸より上だと思います」
まだまだ発展途上の選手だ。同学年のオリックス・宮城大弥が昨季13勝を挙げたが、佐々木朗は大きなエンジンを使いこなせる体ができ上がっていなかった。1年目は1、2軍登板なしで1年間1軍に帯同する異例の育成法で体力作りに専念し、2年目の昨季に1軍デビュー。ただ首脳陣の方針で無理はさせない。中10日以上の登板間隔を空けて登板したが、その成長曲線は想像以上だった。
制球力、変化球の精度、フィールディングと課題を一つ一つクリアすることで失点しない投手に変貌した。チームが優勝争いを繰り広げた10月は3試合登板で1勝0敗、防御率0.47をマーク。11月6日のCSファーストステージ・楽天戦(ZOZOマリン)では初戦の先発に抜擢され、6回10奪三振1失点の快投を見せた。
「間違いなくチームのキーマンです」
「昨年オフ、今年1月の自主トレでトレーニングを積んだのでしょう。体が分厚くなり、力強さが増したような感じがします。今年は先発の柱として期待されます。佐々木朗が15勝を挙げればチームは優勝できる。間違いなくチームのキーマンですね」(スポーツ紙記者)
メジャーのスカウト陣も熱視線を送る「日本球界の至宝」。どんなパフォーマンスを見せてくれるか。楽しみだ。(中町顕吾)
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) March 18, 2022
163キロで仕留めた??????
\#佐々木朗希 自己最速タイのストレートで圧倒??
?#プロ野球(2022/3/18)
??巨人×ロッテ
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