「もうこの辺になると、『もう神はいない』って感じだよね」
その後、国数英の3科目で行われる都立高の二次募集を受験することになったという大維志くん。ここは入試の得点に自信があったものの、結果は不合格。博勝さんも流石に肩を落としたと振り返った。
「自信満々なのに落ちるというですね。いやもうこの辺になると、『もう神はいない』って感じだよね」
大維志くんも、「神は存在しない」と同意した。
その後も受験を続けた大維志くん。9校目となる不合格を受け、このときは高校浪人も覚悟したという。
「もうこれで死んだと思った、正直。浪人だなと思った、本当に。捨てる神しかいないなって思った」
しかし、博勝さんらがよく調べた結果、10校目の受験が可能だと言うことがわかったという。博勝さんは、当時の様子を感慨深げに振り返った。
「偏差値60台ですよ。受けられるところあったんですよ。これは本当に、なんて言うのかな......神はいるんだなと本当に思いましたね」
大維志くんは既に諦めかけていたとして、「もう受験せんでもいいわ」といった状況だったという。しかし、受験してみたところ10校目にして見事合格。大維志くんは問題についても「簡単だった」と感じたという。