タモリ「異例の沈黙」はなぜ称賛されたのか 背景に「視聴者の不満」識者が指摘

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東国原氏が絶賛「ある意味遺影の様だった」

   しかし、それ以上に目立っていたのが、「聞き役」に徹したタモリさんへの称賛だった。

「凄みを感じた」
「専門家の話を聞く事に徹した。そのわきまえた姿勢こそが素晴らしい」
「ただただ平和を願うだけ。それでいいんだ」

   ワイドショーにコメンテーターとして出演する機会も多い元宮崎県知事の東国原英夫氏は3月19日、ツイッターで「驚いた。タモリさんが何も喋らない。2時間生OAで、確か3カ所程で一言二言。ハシビロコウの様に動かず、ある意味遺影の様だった。しかし、その存在感は半端無く、『沈黙』が逆に『雄弁』を物語っていた」と評した。

   お笑い評論家のラリー遠田氏は3月23日、J-CASTニュースの取材に、「タモリの沈黙」が称賛を集めた理由をこう分析する。

「最近、芸能人がコメンテーターを務める番組が増えていて、社会問題や芸能ニュースについてコメントをしている光景をよく見かけるようになりました。そんな専門的な知識を持たない芸能人のコメンテーターが、訳知り顔で的外れなことを言ったりすることに対して、潜在的に不満を抱えている視聴者も増えているのかもしれません。そういう人たちにとっては、沈黙を貫くタモリさんの態度はひときわ誠実なものに見えたのでしょう」
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