茨城県水戸市内のラーメン店が、店への腹いせで来店者がラーメンに爪楊枝などを大量にぶち込んだとして、その写真をツイッターに投稿した。
どんなトラブルがあったのか、店主に話を聞いた。
テーブルにあった調味料も、ラーメンにぶちまける
麺が汁を吸ってしまったようなラーメンの上に、爪楊枝が100本を超えるくらい突っ込まれている。一瞬、何かのトッピングかと思った人も多いようだ。
この写真は、「中華そば いっけんめ」の公式ツイッターに2022年3月22日、支店の茨大店の店主が投稿した。
店では、トッピングの後から注文や追加注文は断っているといい、この来店者は、断られた腹いせにこのようなことを行ったという。投稿では、「店の外で呼び止めて2度と来るなと丁寧にお断りしました。いくらやっても構いませんが、自分の行ける店が減るだけです」と憤っていた。
写真の投稿は、3万件以上リツイートされており、来店者の乱暴な行為に驚き、非難する声も相次いでいる。
その後のツイッターでの店の説明や、店主(49)にJ-CASTニュースが23日に話を聞いたところによると、来店者の中年男性は22日昼ごろ、店に1人で来て、名古屋コーチンスープのラーメンを注文した。その後、「刻み玉ねぎ」のトッピングを後から注文しようとして、店が断ると、この男性は、テーブルにあった爪楊枝のほか、七味やコショウといった調味料をラーメンにぶちまけるなどして店を出た。
店では、男性に賠償を求めたり警察に通報したりまではしなかったものの、2度と来店しないよう言い渡し、男性は、黙ったまま帰って行ったという。
実は、この男性は、21年末ごろから度々来店していた。最初は、連日のように来て、同じトッピングを2分おきぐらいに数回注文することが続いた。
男性がそうした行動に出た理由について、店主は、こう推測する。
トッピングの追加注文を断られ、腹いせに?
「ラーメンと同時にトッピングを頼むと、こちらが量をごまかせられると考えたのでしょう。おそらく、トッピングの量が少ないと不満を持って、後で別皿として頼んで、量が分かるようにしたのだと思います」
ただ、忙しい昼時などは、店の外で客が待っていることがある。何度も追加注文などされると、店が回転せずに客に迷惑がかかってしまう。
そこで、この男性に対し、後で注文することを断った。しかし、男性は、注文のときに「トッピングはないですか?」と聞くと、「ない」と答えるものの、後からトッピングを何度も求めてきた。そのたびに、「ないって言いましたよね」と伝えると、不機嫌そうに店のドアを思い切り開け放って出て行ったという。
当初は、この男性だけ断ろうと思っていたというが、不公平になると思い、2か月ほど前に、後からトッピングを頼むことを一律にNGとするルールを作った。店内の黒板やメニューにも明記しているという。
店主は、ラーメン作りに20年ほど携わっているが、これほどマナーが悪い来店者は初めてだとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)