「この世界の片隅に」片渕須直監督、映像無断使用され抗議 NHKが謝罪「行き違いで本人に伝わらず」

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24日朝の再放送は、「説明不足があったため見送る」

   片渕監督によると、「事前にこちらに打診された構成案が『よく理解されていないな』と思わせるものだったので、映画側全体として出演しないことにした」という。それにもかかわらず、片渕監督に一切確認せずに、NHKは自分の映像を使っていたという。

「もし番組内で片渕の見解のようなものが何らかの形で語られていたとしても、こちらでは何の確認もしていませんので、それはこちらの見解ではない、というしかありません」

   そのうえで、NHKに対し、「自分たちの語りたいことを語るという目的のために自分以外の存在への配慮をはしない、という態度は改められるべきと思います」(原文ママ)と苦言を呈した。

   なお、冒頭などで使われた舞台あいさつについては、「公開された取材の場でしたので、そこで撮られた映像には問題ありません」とした。

   その後、片渕監督は、これらのツイートをすべて削除し、3月18日に次のように報告した。

「放送局の番組担当の方々と話をすることができ、誠意ある対応をしていただけることになりましたので、関係あるツィートは消去しました。お騒がせしました」

   片渕監督が抗議していたことについて、NHKの広報局は3月22日、J-CASTニュースの取材にこうコメントした。

「取材制作の詳細は控えますが、番組の制作担当者は、映画の製作委員会の担当者に、NHKが過去に片渕監督を取材した際の映像を使用したいとの要望をお伝えしていました。しかし、説明不足や行き違いで片渕監督ご本人に伝わっておらず、放送後、片渕監督におわびしました。あらためて番組関係者への説明や連絡などを丁寧に進めてまいります」

   この番組は、24日朝に再放送を予定していたが、「再放送については、映像の使用に際し、説明不足があったことを踏まえ見送ることとしました」と明かした。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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