高卒3年目のロッテ・佐々木朗希が開幕に向けて万全の仕上がりを見せている。
2022年3月5日のオープン戦・ソフトバンク戦(PayPayドーム)で自己最多タイの最速163キロを計測。140キロ後半の高速フォークもまじえ、打者は当てるので精一杯だった。5回2安打9奪三振無失点の快投に、他球団のスコアラーもお手上げだ。
「本当に厄介な投手です」
「調整段階のこの時期に160キロの直球を常時投げるような投球をされたら対策しようがない。昨年の終盤からグッと良くなったが、さらに積んでいるエンジンが大きくなったように感じる。
制球も良いので待球戦法で自滅するタイプではない。2ケタ勝利どころか、先発ローテーションを守って投げ続ければ最多勝争いにも十分加われる。本当に厄介な投手です」
春季キャンプの実戦から同一リーグのチームとの登板が続くが、首脳陣は何も隠す必要がないと考えているのだろう。
2月19日の練習試合・日本ハム戦(名護)で自己最速タイの163キロを計測するなど2回無失点。同月26日の練習試合・西武戦(高知)でも常時150キロ中盤の力強い投球に加えて緩いカーブも交えるなど投球の幅が広がり、3回7奪三振のパーフェクトと完ぺきに抑える。外崎修汰、森友哉ら強打者たちを140キロ台のフォークで空振り三振に仕留めるなど内容も濃い。
昨季終盤から「覚醒」している?
1軍デビューを飾った昨年は首脳陣の方針で、中10日以上の登板間隔を空けて登板した。
実戦を重ねることで安定感が増し、オリックスと熾烈な優勝争いを繰り広げた10月は3試合登板で1勝0敗、防御率0.47をマーク。11月6日のCSファーストステージ楽天戦(ZOZOマリン)では初戦の先発に抜擢され、6回10奪三振1失点の快投と見事に期待に応えた。
昨年は中6日で登板したのが1度のみだったが、オフにトレーニングを積んで体が分厚くなった。今年はコンディションを整えて1週間に一度の登板で投げ続ければ、自ずと結果はついてくるだろう。
同世代のオリックス・宮城大弥が昨年は13勝でリーグ優勝に貢献、奥川恭伸もチームトップタイの9勝、CS、日本シリーズでも好投を続けて日本一に貢献しているだけに、佐々木朗も負けられない。「黄金世代」のトップランカーが大輪の花を咲かせるシーズンになりそうだ。(中町顕吾)
/
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) March 18, 2022
163キロで仕留めた????????????
\#佐々木朗希 自己最速タイのストレートで圧倒????
⚾#プロ野球(2022/3/18)
????巨人×ロッテ
????Live on #DAZN#chibalotte #NPB #球春到来 pic.twitter.com/k9fihd68UM