大停電引き起こした「周波数低下リレー(UFR)」とは? 仕組みを解説

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「電力システム全体を保護する装置である周波数低下リレー」

   今回の地震では、東電管内で約209万軒が停電。発電所が停止して供給が減少し、UFRが作動したのが原因だとみられる。

   東電管内で配送電を担う東京電力パワーグリッドは、日付が変わった直後の3月17日0時7分、停電の経緯について

「現在、UFR自動動作により停電が発生しています」

とツイートし、5600回以上リツイート(拡散)された。ただ、技術用語が突然登場したこともあり、引用リツイートや返信欄で、仕組みや過去の事例について補足する人も相次いだ。

   東電側も説明の必要性を感じたとみられ、0時36分には「需要と供給のバランスと周波数の関係」や、UFRの仕組みについて説明する東電ウェブサイト内のページを紹介した。復旧状況を説明する2時7分のツイートでは、

「電力システム全体を保護する装置である周波数低下リレーが自動動作したことで停電が発生しておりますが」

と説明を追加し、2時45分頃には復旧する見通しを伝えている。実際に復旧したのは2時52分だった。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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