国の補助金を受けているが、「使っていないと口頭で確認」
伊勢市の環境課では、3月16日朝に現場の川を見に行ったが、稚魚の姿は確認できなかったという。稚魚の回収は考えていないとしている。
同市の農林水産課が16日の取材に答えたところによると、コイを放流したグループは、地域の共同活動を支援する農水省の多面的機能支払交付金事業から補助金を受けている。
三重県の外郭団体である同県土地改良事業団体連合会がこの事業の事務局をしており、そのサイトでグループの活動が紹介されていた。
それによると、このグループは、17年10月作成の紹介文で、地域のお祭り行事の一環として、子供たちと共にニシキゴイ200匹を今回と同じ川に放流し、その後のコイの世話や成長観察を続けているとしていた。
放流について、市の農林水産課は、次のように説明した。
「いつから放流しているのかは分かりませんが、生態系への影響が分かっていたら、そんなことはしなかったと思います。コイの放流については、国の交付金を投入していないとグループ側に口頭では確認しました」
ただ、放流は、グループの活動の一環として行ったと認識しているとした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)