俳優の門脇麦さんが、2022年3月14日放送のドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)第10話で見せた演技が反響を呼んでいる。
ライカの出自、辛い過去が明らかに
原作は、作家・田村由美さんによる同名漫画。菅田さん演じるボリューミーな天然パーマが特徴的な大学生・久能整(菅田将暉さん)は、友達も彼女もいない「変わりモノ」。記憶力と観察力に長けており、自身の見解を淡々と述べることで事件や人の悩みを解きほぐしていく...という新感覚ミステリーだ。
※以下、ネタバレを含みます
門脇さん演じるライカは、両親を失い精神科に入院している女性。整とは病院で知り合い、これまでいくつものミステリを共有、互いに惹かれあってきた。しかし今回、ライカは自身が解離性同一性障害であることを告白。千夜子という女性の「別人格」の一人であることを明かす。
ライカという人格が生まれた経緯について、父親からの性的虐待が原因と説明。「私は、千夜子の痛みを引き受けるためだけに生まれて来たんだ」と自身の存在意義を話し、ただ千夜子の幸せを願っているとした。
しかし、この春から里親が決まり、千夜子が千夜子として生きることに挑戦。ライカは千夜子を見届けて自分は消えるのだという。
「友達になれて、初めて少しだけ生まれてきてよかったと思った」
初詣デート後、夜風が吹く中で「これでお別れだ、整くん」と整に別れを告げたライカ。整は「すごく残念ですけど、ライカさんの願いが叶うなら、僕はそれでいいです」と答え、自身も虐待されていたことを告白する。
ライカは「整くんの痛みも、代わってあげられたらよかったな」と返し、「ありがとう整くん。君と友達になれて、初めて少しだけ生まれてきてよかったと思った」と言い残してその場を去る。
その後、整が退院する千夜子の様子を見に行くと、そこには幼い受け答えをする千夜子の姿が。ライカの希望通り、整は声をかけずそっと見届けるのだった。
ライカとの別れ、整と交わした最後の会話は、多くの視聴者の感涙を誘ったようで、
「原作全部読んでるから結末知ってるのに泣いた」
「ツライ事だけを引き受ける為に出来た人格なんて、かわいそうすぎる。でも、最後が少しだけ幸せで良かった」
「整くんといる時間、経験したことが千夜子さんの痛みを全て受け止めるためだけに生まれたライカさんを人間にさせた」
「ライカちゃんとの別れ、寂しかったな 原作読んで知ってたのに、映像で見ると更にぐっときたな。 門脇麦ちゃん演じるライカちゃん、とっても素敵だった。 千夜子ちゃんが穏やかに過ごせますように」
などと反響を呼んでいる。