13歳で「2作連続センター」の異例抜擢 SKE48・林美澪は「松井珠理奈の再来」なのか【インタビュー】

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名古屋ソロライブ中止で「このまま終わると寂しい思いするファンも」

新曲「心にFlower」のダンスは「『でら』フラワーダンス」。手を花のように回転させる「デフラワー」という技と、名古屋弁で「すごい」を意味する「でら」をかけた
新曲「心にFlower」のダンスは「『でら』フラワーダンス」。手を花のように回転させる「デフラワー」という技と、名古屋弁で「すごい」を意味する「でら」をかけた

   ―― ところで、須田さんは21年11月22日に東京・渋谷で開いた初めてのソロライブで、卒業に対する葛藤を

「私の中で『けじめとなる日』を意識しながら準備をしてきた分、だから余計泣いちゃったんだろうね、きっと。『卒業しなきゃ』という思いと、『できないな』という思いと、ぐちゃぐちゃになっている『30歳リアル』です」

と、涙ながらに話していました。1月29日に予定されていた名古屋でのソロライブは須田さんのコロナ感染で中止になってしまいましたが、仮に開催されていれば、さらに重大な発言があるのではないかとドキドキしていました。実際のところは、いかがですか。

須田: 名古屋のライブは配信をする予定がなく、その場にいる100何人しか情報を知らないことになるので、重大な発表をしたらおかしなことになってしまいます。なので、それは絶対ありえませんでした。渋谷でのソロライブは、新たな挑戦でギターを始めて、ギターを持って歌っている姿を初めて見せるというライブでした。グループにいると、一つのライブで自分の声だけ聞かせるという経験は実は多くないので、ソロライブは憧れで、いつか叶えてみたいと思っていました。初めは緊張しましたが、歌うことを素直に楽しめたのがギターを持って歌ったときだな、と思いました。2回目の名古屋のライブでは、楽しいという私の姿をもっともっと見せて、聞いているだけでちょっと体を揺らしたくなるような、楽しい空間が作れたらいいな、ということを目標に準備をしていました。

   ―― 中止になってしまいましたが、また別の形で何かできたらいいですよね。

須田: そうですね...。このまま終わると、もしかしたらちょっと寂しい思いをするファンの方も多いと思うので、またできるように頑張れたらいいなぁと思います。ギターは私の趣味なので、これからも勝手に練習して勝手に楽しんでいけたらいいな、って。その延長線上に、ファンの方に見ていただく日があれば嬉しいです。

   ―― 21年8月のインタビューでは、卒業は「いろいろなことが円滑になってから」と話していました。「欲を言えば握手会もしたいです。ライブも(今は禁止されている)みんなのコールが聞きたいな、というのもあります」とも。もうしばらくはグループのメンバーとして活躍するということですね。

須田: 私は手を抜くのは苦手なタイプなので、いるからには、精一杯SKE48を愛したいし、いる意味を持って、やりたいなとは思っています。

   ―― 11期生の募集が締め切られ、オーディションの審査が進んでいます。林さんにとって初めての後輩になりますが、「こういう子に入ってほしい」「こういう子が向いている」といったことはありますか。

: 私も初めて後輩ができるんですよ...! 私は事前にSKE48のことをあまり知らなくて入ったのですが、ある程度「こういう感じなのかな」とは思っていました。予想以上に厳しいことも楽しいことも多いので、本当に心から楽しめる子が入ってきてくれれば、という気持ちですね。楽しんでやらないとアイドルってなかなか続かないものだと思うので、楽しんで活動してくれたらいいなと思います。
須田: 新しく入ってきてくれる子も、今いる子もそうですが、アイドルになると周りにかわいい子がたくさんいたりして、自分に自信をなくしちゃう子がすごく多いんですよね。アイドルになる前は夢を見ていたのに、なったら「私なんて...」と引っ込んじゃったりとか、「夢を見るなんておこがましい」みたいに思っちゃう子が出てくるのがすごくもったいないと思っています。そういう子が自信を持ってアイドルを楽しみ尽くしてくれるような環境を作りたいです。かわいい衣装を着るとか、ファンの方と楽しい時間を過ごすとか、アイドルでしかできないことは多いので、それをたくさん楽しめる環境作りは意識して伝えていきたいです。こんなに長くアイドルを続けられてるのも、アイドルの楽しみ方が分かったからだと思うので、後輩たちに受け継いでいけたらと思っています。
熊崎: 22年1月に「SKE48の未完全TV」(テレビ愛知)という番組が始まって、そこでオーディションの密着映像を見させていただきました。とにかく夢に向かって頑張っている姿は本当に輝いていて、何か一つを頑張れること自体が本当にすごいことだと改めて実感しました。密着された子たち以外にも、夢を持って入ってくる子が多くいると思います。とにかく2人が言ったように楽しむ気持ちと、自分を信じて自信を持って突き進む。その力があれば、アイドルとして輝いていけるんじゃないかなと思うので、そんな後輩ができるのを楽しみにしています。

林美澪さん プロフィール
はやし・みれい 2009年生まれ、愛知県出身。19年に10期生としてSKE48に加入。AKB48グループ最年少(22年3月時点)。前作「あの頃の君を見つけた」で、研究生ながら初めて選抜メンバー、センターポジションに抜擢される。22年1月に正規メンバーに昇格。今作「心にFlower」で2回目のセンターを務める。

須田亜香里さん プロフィール
すだ・あかり 1991年生まれ。愛知県出身。2009年にSKE48に3期生として加入。チームEのメンバーで同チームのリーダーを務める。4枚目のシングル「1!2!3!4! ヨロシク!」(10年)以降の全シングル表題曲に参加。AKB48のシングル表題曲にも通算18作品参加した。18年の「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」では2位にランクイン。

熊崎晴香さん プロフィール
くまざき・はるか 1997年生まれ、愛知県出身。12年に6期生としてSKE48に加入。15枚目のシングル「不器用太陽」(14年)で初選抜。19枚目の「チキンLINE」(16年)以降の全シングル表題曲に参加している。趣味のひとつが競馬で、19年からコラム「ハルカ 伸るか! 反るか!」(東京スポーツ)を連載している。

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