比較される松井珠理奈は「幻の人」「遠い存在」
―― 林さんは2回目のセンターです。林さんは1月に研究生から正規メンバーに昇格し、2月3日の配信番組では「さらにパワーアップした姿をお見せできるように頑張りたいと思うし、(研究生として臨んだ)1回目(のセンター)と同じじゃダメだという気持ちが自分にもある」と話していました。研究生と正規メンバーでは、やはり違いますか。
林: 正直、研究生のときは少しモヤモヤしてたり不安だったり、本当に「(センターが)研究生で大丈夫なのか」という気持ちがありました。今回は正規メンバーとして立たせていただけるということで、心がすっきりしたというか、嬉しい気持ちですね。やはり研究生と正規メンバーって差があるので、正規メンバーとしてもっと頑張らないとな、と思いました。
―― 研究生は正規メンバーに昇格すると髪型の自由度が増す、とは聞いたことがあります。他にはどんな違いがありますか。
須田: 何だろうなあ。立てるステージの数は全然違うかもしれないですね。
林: 公演とか、先輩方と出るのが少なくないですか?研究生は「研究生公演」に出るので。
須田: コロナ禍もあって、先輩と研究生の距離が結構あったんですよね、多分。今までは先輩は先輩で活動するし、メンバーが足りなくなったときにサポートで入るのが研究生でした。そういう面で関わりがありましたが、ここ数年は、研究生と正規メンバーとではっきり分かれていると思います。
林: アンダー(代役としてステージに立つこと)も最近やっと入ってきたという感じだったので、研究生だと、あまり(正規メンバーと)関わる機会とかないかな、という感じですね。
―― 今回は29作目で、これまでどんなメンバーが作品のセンターを務めたかを調べました。前作「あの頃の君を見つけた」までの28作品のうち、最も回数が多かったのは松井珠理奈さん(25=21年卒業)単独で13回。次に多かったのが松井玲奈さん(30=15年卒業)との「ダブル松井」によるダブルセンターの8回でした。その次に多かったのが小畑優奈さん(20=19年卒業)。「意外にマンゴー」(17年7月発売)、「無意識の色」(18年1月発売)の2作連続でセンターを務めました。松井珠理奈さんを除けば、同一人物が連続してセンターを務めるのは小畑さん以来で、4年2か月ぶりです。林さんの抜擢を見て、11歳でデビューした珠理奈さんを想起する、林さんと重ねるファンもいます。珠理奈さんを目指したい、という思いはありますか。林さんにとって、珠理奈さんはどんな存在ですか。
林: そうですね...。会ったこともお話したことも一緒にステージに立たせてもらったこともありますが、やっぱり「幻の人」というイメージが私にはありますね。光輝いているオーラが「ほわーっ」という感じで...。なので、やっぱり私にはちょっと遠い存在ですね。
―― 着実にSKE48のメンバーとして頑張っていきたい、ということですね。
林: 私はあまり気にしないというか、そういうことに対してひどいことを言われたりしても、そこまで気にしないタイプなので、このまま頑張っていきたいと思います。
―― 先輩から見て、林さんの2回目のセンター、成長ぶりをどうみますか。
須田: アイドルでセンターに抜擢されるというのは、メンタルも強く保てないと難しかったり苦労したりする面も多いです。それはさておき、美澪はプロとしてステージに立って良いパフォーマンスをしてくれる、という信頼感がありますね。美澪がセンターに立っていることで安心するので、すごくやりやすいし、いいSKE48が見せられているのだろうな、とう自信が湧いてきます。
熊崎: もちろん1作目も頼もしくてしっかりしていましたが、2作目は距離が縮まったのか、不安なことも口に出してくれるようになりました。美澪もいろいろ思うこともあると思いますが、それに落ち込まずに前向きに頑張っている姿を見ていて、私達メンバーもすごくパワーをもらえています。美澪自身がステージに立つことをすごく楽しんでいるのはファンの皆様にも伝わっていると思うので、これからも美澪らしい自分だけのカラーを出して、堂々と自信を持ってほしいと思います。