利用者がつまずきやすい3つのポイント
Twitterでユーザーから指摘されていたきっぷの自動券売機の「つまずきポイント」をまとめてみまると、以下の3つに集約されます。
(1)購入までのフローが利用者寄りではない
新幹線の指定席券売機では最初に「きっぷの種類をお選びください」という画面が表示されます。しかし、自由席・指定席といった座席の種類は「どこからどこまで行くのか」を入力してから決めたい人がほとんどではないでしょうか。
このように利用者の想定するきっぷ購入の選択フローと券売機の手順に食い違いが発生してしまっている点が、最初のつまずきを生むポイントと言えます。
(2)きっぷを買う側と売る側の目的のズレ
利用者がきっぷを買うのは「目的地へ行くための手段」ですが、自動券売機は「きっぷを売ること」をゴールとする仕組み。券売機で目的地よりも料金が先に表示される理由はここにありそうです。このギャップも利用者にわかりづらさを感じさせてしまいますね。
(3)初期画面の表記が伝わりにくい
実は新幹線の指定席券売機では、初期画面に表示されている「乗換案内から購入」ボタンを選択すると発着駅や時刻からきっぷを購入できます。「目的地や発車時刻からきっぷを選びたい」という利用者の希望に沿う機能ですが、ボタンの説明ではそのことが理解しづらいようです。せっかく便利な機能があるのに、利用者に気づかれていないのはもったいないですね。