コロナ影響?サウナ愛好家「1000万人減」のデータ
個室型サウナが流行している背景には、新型コロナウイルスの影響がある。
日本サウナ総研が21年12月に日本全国1万人の成人男女を対象に調査を実施し、22年3月4日に発表した実態調査によると、サウナ愛好家の推定人口は20年に2583万人だったのが、21年には1573万人と、1000万人以上減少している。
コロナによってサウナに行く回数が減ったかどうかを聞いた質問では、年に1回以上サウナに入る「ライトサウナー」と月に1回以上入る「ミドルサウナー」で、いずれも「行く回数が減った」の割合が「行く回数は変わらない」を上回った。
総研は「ライトサウナーだった層がサウナに行かなくなってしまった、なども考えられ、愛好家人口減少に大きく影響していると思われる」と分析する。ただ、月に4回以上利用する「ヘビーサウナー」では、ライト層・ミドル層よりコロナの影響が少ないという結果も出ている。
ホテルや温浴施設にある一般的なサウナでは、マスクを着けずに不特定多数の客と対面し、汗を流すことになる。サウナ専門家のサウナーヨモギダさんは3月8日、取材に「(コロナ禍では)人がいるところに行きたくない、という人も多い」と話し、人との接触を避けてサウナを使いたいというニーズが個室型の人気を後押している、との見方を示した。