「カムカム」聖地・嵐電沿線と時代劇の深い縁 レトロな映画文化を新たな価値に

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嵐山に比べPRが立ち遅れていたが...

   嵐電では20年12月から映画産業を活かしたプロモーションを立て続けに展開している。帷子ノ辻駅には21年3月31日に駄菓子屋の「映菓座」がオープンし、同12月には「映画と暮らすまち、太秦」と銘打ったプロモーションイベントが始まった。

「当社沿線には最大の観光地として嵐山、また寺社仏閣がありますが、それらに比べて太秦エリアは観光地としての価値づくりの途上にあります。映画産業や商店街も観光資源としてもっと活用していくべく、地元の大映通り商店街や東映・松竹、JRとも連携して取り組んで複数のイベントを推進しています」

   と同社の沿線創造事業部は取材に答えている。これは国の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」というスキームにも基づいており、国からの補助金も出ている。

   21年12月から22年2月にかけての休日にはエンターテインメント電車「ザ・ライドKYOTO」を運転した。ツアー形式で催行し、レトロ車両モボ21形の車内で俳優が時代劇のワンシーンをアクションしてみせるイベント列車だ。

   22年2月8日には帷子ノ辻駅の地階スペースの「映画のセットをイメージさせるレトロな昭和の駅」への改修工事が完成した。「映菓座」と同じく松竹撮影所のデザイナーの原田哲男さんがデザインを担い、戦前風に右から左に読む看板や木造の出札口を思わせる壁面ができた。撮影所と地元が一体になっての「映画のまち」づくりに嵐電も参画している。

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