「ミッドタウン」はじめ再開発が進む八重洲
八重洲口の南側は今後再開発計画が進行していくエリア。東京駅八重洲口を出て外堀通りを渡った八重洲2丁目では大型複合施設の東京ミッドタウン八重洲が22年秋に開業予定で、上層階にはブルガリホテル東京も入居する。併せてミッドタウンの北側と南側も高層複合ビルが建てられる計画で、三井不動産がこれら3棟の計画を担っている。再開発の完了は2028年頃で、完成の際には地下に広場とバスターミナルが設置される計画だ。
東京駅の南側自由通路が完成すると、有楽町駅方面に迂回せずに丸の内側と行き来できるようになる。JR東京駅から徒歩圏内の東京メトロ丸ノ内線東京駅・千代田線二重橋前駅・銀座線京橋駅からの動線も改善が見込める。
現在八重洲口には南側にJR高速バスターミナルと都営バスのターミナルがあるが、その他の民営高速バスは周辺の路上や鍛冶橋駐車場に発着する。東京ミッドタウン八重洲地下の新バスターミナルにはまずJR系以外の民営バス路線が集約される計画で、八重洲側はバスターミナル機能の強化も進む。
日本有数のビジネス街かつ皇居と赤レンガ駅舎を望む観光地でもある丸の内側と、再開発で集客力が増す八重洲側を新しく結ぶのが南側の東西自由通路だ。完成はおよそ7年後になるが、東京駅周辺が「歩いて楽しめる」街になるのにこの通路も貢献しそうだ。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)