北京冬季五輪スキー・クロスカントリーで3冠を達成したアレクサンドル・ボルシュノフ(ロシア)がスキー用具メーカーからのサポートを停止されたと、2022年3月11日までに複数のロシアメディアが報じた。
「ボルシュノフがスポンサーを失った」
複数のロシアメディアによると、国際スキー連盟(FIS)がロシアとベラルーシの選手について今季終了まで主催大会の参加を認めないことを3月1日に発表したことを受け、ボルシュノフをサポートしていたメーカーが3月1日からサポートを停止。このメーカーはボルシュノフ以外のロシア選手へのサポートも停止したという。
地元メディア「SPORT24」(WEB版)は10日、「ボルシュノフがスポンサーを失った」などのタイトルで記事を公開した。
記事によると、ボルシュノフはサポートを停止したメーカーのスキー板を使用し続けることは可能だが、新しいものを受け取ることが出来ないという。しかし、FISがロシアのチームを再び国際大会に復帰させればすべてが正常に戻るとの見解を示した。
ノルウェースキー連盟会長「非常に不適切」
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、ボルシュノフが3月7日にインスタグラムに投稿した写真が物議をかもした。
ボルシュノフは旧ソビエト連邦時代の代表ユニフォームとみられるものを着用してスキーをする写真を投稿し、「CCCP(旧ソ連の略称)1980」とのメッセージを添付した。
ボルシュノフが投稿した写真はSNSで拡散され、ノルウェースキー連盟のエリック・ロステ会長は「非常に不適切だと思います」と不快感を露わにした。物議をかもした投稿は3月9日までに削除された。
「SPORT24」によると、インスタグラムの投稿を確認したメーカー関係者がボルシュノフに「投稿された画像を支持出来ない」などと伝え、メーカー関係者から指摘を受けたボルシュノフが投稿した写真を削除したという。