「マツケンサンバ」を歌って踊る...謎のロボが注目の的に なぜ開発?メーカーに聞いた

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   東京ビッグサイトで開催中の「2022国際ロボット展」に展示された、「マツケンサンバ」を歌いながら拍手をするロボットがSNS上で注目を集めている。ロボットは3台で、リズムに合わせて左右に首を振りながら、頭上で軽快に手を叩く。

   J-CASTニュースは2022年3月10日、このロボットの開発会社に取材した。

  • 拍手ロボット「ビッグクラッピー」
    拍手ロボット「ビッグクラッピー」
  • 拍手ロボット「ビッグクラッピー 2020」
    拍手ロボット「ビッグクラッピー 2020」
  • より人間のような拍手を奏でることができるようになったという
    より人間のような拍手を奏でることができるようになったという
  • 大阪高島屋でのクリスマスパフォーマンス(2018年12月)
    大阪高島屋でのクリスマスパフォーマンス(2018年12月)
  • 成田空港第3ターミナルでのクリスマスパフォーマンス(2019年12月)
    成田空港第3ターミナルでのクリスマスパフォーマンス(2019年12月)
  • 拍手ロボット「ビッグクラッピー」
  • 拍手ロボット「ビッグクラッピー 2020」
  • より人間のような拍手を奏でることができるようになったという
  • 大阪高島屋でのクリスマスパフォーマンス(2018年12月)
  • 成田空港第3ターミナルでのクリスマスパフォーマンス(2019年12月)

「めちゃめちゃ元気出るロボいた」と拡散

   ロボットの名前は、「ビッグクラッピー」。高さは90センチで、全身は鮮やかな赤色で塗られている。柔らかい素材でできた手を頭上で叩く。丸い顔には、大きな目と厚い唇がついている。リズムに合わせて歌うように唇が動き、顔の向きを変えることができる。

   2022年3月9日から12日まで開催される国際ロボット展に展示され、「幸せなら手をたたこう」「楽しいね」などの楽曲を奏でている。展示された3台は、複数でハーモニーを奏でるほか、真ん中の台がソロを歌い上げる際には両端2台が合いの手を入れるように手拍子を打つ姿も披露した。

   「マツケンサンバ」を演奏する様子は9日、ツイッターで動画とともに「めちゃめちゃ元気出るロボいた」と拡散され、大きな注目を集めた。投稿は10日18時点までに7万7000リツイート、16万8000「いいね」を超える反響があった。動画は約224万回以上再生された。

   ロボットを開発したのは、ロボット・玩具の販売や、アプリケーション開発を手掛けるバイバイワールド(品川区)。代表取締役の高橋征資さんは、取材に対し、開発経緯を次のように説明した。

   ビッグクラッピーは、柔らかいロボットを研究していた高橋さんが大学生のころに制作した拍手マシンを製品化したものだ。柔らかい特徴を生かしたロボットの動作でコミュニケーションをとることや、音楽パフォーマンスに応用することを目的として、2013年に開発を開始。初期モデルは2018年5月に発売された。

   2020年には拍手の音を改良した「拍手ロボット ビッグクラッピー 2020」を発売した。より人間のような拍手を奏でることができるようになったという。

「多くの人に笑顔になってもらえればと言う想いです」

   ビッグクラッピーは、集客、広告などの用途で販売されている。人感センサーが備わっているため、人が近づくと様々な言葉で声がけをし、歌ったりパフォーマンスを披露したりする。スマートフォン向けアプリで好きなセリフを発話させることも可能だ。

   2018年12月には、大阪高島屋の店頭に飾られクリスマスソングを披露した。このほか様々なお店の呼び込みや盛り上げ役として活躍しているという。誕生日会や飲み会などで盛り上げるモードも搭載されている。

   高橋さんは、国際ロボット展に出展した動機をこう述べる。

「2017年に知人のブースに出展したことろまずまずの反響が得られたので、今回3体連動+フリフリと回転する新機能を搭載し派手にパフォーマンスして目立とうと思ったのが狙いです」

   これまで展示する際には、「幸せなら手をたたこう」など拍手と相性が良くポジティブな楽曲を選んできたという。今回は拍手や新機能のフリフリ回転と相性が良く「とにかく盛り上がる曲」として、「マツケンサンバ」を選んだ。高橋さんは「多くの人に笑顔になってもらえれば」と願う。

   業務用ロボットであるため、ツイッターで話題になったことで、売り上げが激変することはないという。しかし同社への問い合わせは増え、小型のおもちゃ「パチパチクラッピー」が売れた。

   ビッグクラッピーの販売参考小売価格は50万円。公式サイトで購入、レンタルもできる。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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