人気ウェブ漫画「ちいかわ」の最新話が2022年3月9日に公開された。ある演出によって、情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ系)がまさかの「とばっちり」を受ける事態となった。
心が折れたような主人公の様子に、読者から「鬱展開」「地獄じゃん...」などの声が出ている。
ちいかわ、心が折れる
漫画「ちいかわ」は同名のキャラクターと「ハチワレ」や「うさぎ」などの生活を描いた作品だ。小さくて可愛らしいキャラクターが登場する反面、突如として災難がふりかかるような厳しい世界観を持ち合わせる。
作品はイラストレーターのナガノさんがツイッターで公開しており、公式ツイッターは93万超のフォロワーを集めるなど人気を博す。これまでに数々のキャラクターグッズが発売されているほか、展覧会などが開催されてきた。
話題となっているのは、1月末ごろから続く漫画の展開だ。
話の大筋は"「黒い流れ星」に願い事をすると、叶うが「やな気持ち」になる"という噂話が実現するというもの。小さな「星」の力によって、ちいかわだけが記憶を持ち越したまま特定の1週間をループすることになる。
ちいかわは3周目のループに突入する際に「星」の存在に気付く。「星」は牧歌的な日々を繰り返して幸せだろうというように訴えるが、未来が閉ざされた状況にちいかわは激しい抵抗を示し、号泣。仲間に事情を伝えて共に解決を図る。
しかし、抵抗むなしく4周目が始まる。3月5日には涙を流して微笑むちいかわのイラストも投稿された。
ファンらの不安が募るなか、9日に最新話が公開となった。何周目か明示されていないが、ループは続いているようだ。ちいかわは「キャァー...ハハ」と壊れたように笑い声をあげたきり、ハチワレやうさぎの呼びかけに答えず泣いている。
かつてないほど精神が追い詰められたような様子のちいかわに、ツイッターでは「ちいかわ、鬱展開すぎる」「地獄じゃん...」などの感想が寄せられている。
「めざましテレビとコラボしたばっかりに...」
読者の間では、1月に開始された「めざましテレビ」とのコラボが漫画の展開に影響を与えているとの考察も飛び交った。毎朝5時58分に番組で「ちいかわ占い」が放送されている。
番組のマスコットキャラクターは目覚まし時計の形をした「めざましくん」。漫画の展開では、目覚まし時計が効果的に用いられていた。
「星」を連れて帰るきっかけになったのは、ちいかわが目覚まし時計を購入したこと。ちいかわは目覚まし時計の針に腰掛けている「星」に気づき、「星」が針を押し戻すことで時間が巻き戻る。解決のため、うさぎが目覚まし時計を破壊しようとする動きもあった。
このような背景が重なったためか、衰弱するちいかわの様子に耐えかねたような一部の読者から
「ちいかわがこんな展開になってしまったのは全てめざましテレビのせいなのでは?」
「おのれめざましテレビ......!お前さえいなければ......!!」
「めざましテレビとコラボしたばっかりに...」
「めざましテレビ、とんだとばっちりで笑う」
といった声があがっている。
— ちいかわ⏰占い朝5時58分 (@ngnchiikawa) March 9, 2022