フランスのマクロン大統領とロシアのプーチン大統領との2022年3月6日の電話会談を受けて拡散された写真が、日本のネットユーザーの間で誤解を呼んでいる。
会談後に撮影したとして拡散された写真には、絶望的な表情を浮かべるマクロン氏が写っている。しかし、ウクライナ侵攻前に撮影されたものだった。
「教科書に載せてほしい」
ロイター通信によれば、会談は2時間近く行われ、マクロン氏はウクライナでの軍事作戦停止や原子力発電所の保護などを求めたという。
「プーチンと電話した後のマクロン大統領の悲壮感、手の施しようが無かったことが一撃で伝わってほんといい。教科書に載せてほしい」――ツイッターで9日、こんな投稿が8000以上リツイートされた。
3枚の写真が添えられており、いずれもマクロン氏の思いつめたような姿が収められている。1枚は、執務室とみられる場所で目を閉じてうつむく象徴的な絵面だった。
まとめサイトなどでも「プーチンと電話後のマクロン ガチでヤバそう......(画像あり)」「【画像】プーチンと電話会談した直後のマクロン大統領、疲弊しすぎていると話題に」などと面白おかしく取り上げられ、広く拡散。6日の会談を受けての写真だと誤解するユーザーも複数出ていた。
発端は、19万以上のフォロワーを持つ海外のツイッターアカウントだとみられる。8日に同じ写真を添付して「エリゼ宮殿(仏大統領府)は本日、ウクライナへの侵略に関してプーチン氏との会談後、マクロン氏の画像を公開しました」(原文は英語)と投稿していた。