庵野秀明監督、一部ファンの「憶測」に苦言 「スタッフや家族を貶められるのはあまりに哀しい」

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   「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の庵野秀明監督が、「偏った憶測でスタッフや家族を貶められるのはあまりに哀しい」と一部のファンに苦言を呈した。

   映画公開1周年を記念するオンラインイベントで紹介された、ある登場キャラクターのモデルが妻・安野モヨコさんではないかとする憶測について尋ねた質問への回答だ。

  • 庵野秀明監督(2016年撮影)
    庵野秀明監督(2016年撮影)
  • エヴァンゲリオン公式ツイッター(@evangelion_co)より
    エヴァンゲリオン公式ツイッター(@evangelion_co)より
  • 庵野秀明監督(2016年撮影)
  • エヴァンゲリオン公式ツイッター(@evangelion_co)より

「この点についてはハッキリと否定しておきます」

   「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』1周年記念生特番」が2022年3月8日19時から開催された。ライブ配信プラットフォーム「Twitch」の同時視聴機能(ウォッチパーティ)を用いた配信で、映画を鑑賞しながらコメンタリーなどを楽しむという企画だ。

   進行役としてお笑いコンビ・天津の向清太朗さん、女優の北原里英さん、お笑いコンビ・ランジャタイの伊藤幸司さんの3人が出演した。

   またQ&Aコーナーでは事前に募った質問に対する庵野監督の回答文が紹介された。一連のQ&A は、配信と並行して公式ツイッターも次のような形式で投稿している。

Q:庵野さんは、実際初号機に乗れと言われたら乗りますか?
A:乗りません。

   同コーナーで、登場キャラクター「真希波・マリ・イラストリアス」について、庵野監督の妻で漫画家の安野モヨコさんがモデルなのかという質問が取り上げられた。これは、ネット上で独自に考察を行うファンらの間で流布する憶測のひとつだ。

   問いへの回答によると、庵野監督もこの考えを目にしたことがあるというが「それは一部の人の解釈・憶測にすぎません」とする。続けて、

「マリの人物像(アスカ他もですが)は鶴巻監督の手によるところが大きく、制作時の事実とは違います」

と否定した。また「キャラクターやストーリーの解釈は観客の自由な楽しみですし、本作にもファンのフリーな知的な遊び場としての余地を持たせています」としたうえで、

「しかし偏った憶測でスタッフや家族を貶められるのはあまりに哀しいことなので、この点についてはハッキリと否定しておきます」

と伝えた。

「迷惑、と思います」

   庵野監督はほかにも「『そのひとが言うと、それが正解になってしまう非関係者なひと』のことをどう思っていますか?」という問いに「迷惑、と思います」と述べている。

   一部のファンの解釈に関する庵野監督の回答を受けて、ツイッターでは「なるほど違ったのか」「そうだったのか〜」などの反応が上がっている。

   なお今回寄せられた「庵野さんのエヴァンゲリオンは本当に終わりなんですか?」という質問に、庵野監督は「3度も終わらしたので、今はもういいかなと」と答えていた。

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