日本在住のウクライナ人YouTuber「サワヤン」兄弟が2022年3月7日、ウクライナ支援を目的とするチャリティー配信に寄せられた約360万円を寄付したことをツイッターで報告した。
配信ではスーパーチャット(スパチャ)で支援金を募っていた。サイト運営に差し引かれる手数料を自らが補填する形で、集めた「全額」を寄付口座に振り込んだとする。
「もう凄すぎる。皆さんは伝説を作りました」
チャリティー企画のライブ配信は5日、ゲーム実況を行うYouTubeチャンネル「サワヤン ゲームズ」で実施した。
内容は兄・サワさんがNintendo Switch向けレースゲーム「マリオカート8デラックス」でファンらとオンライン対戦をするというもの。ゲーム内の大会名は「【NO WAR】ウクライナを救え杯」とする。
サワさんは「(スパチャや寄付に関して)色々皆さん思うことあるかも知れませんが」と前置く。続けて「現地にいるウクライナの人々...まぁ多分すごい厳しい状況。スーパーもろくに行けない、食べ物もろくに食べれない」のように見解を述べ、支援金が有意義に使われることを期待した。
およそ3時間にわたる配信に寄せられたスパチャの総額は、配信終盤に報告した時点で358万円になったという。サワさんは次のように伝えた。
「現在皆さんは歴史の1ページを目撃しております!ゲームが世界を救う瞬間。ゲームが世界のために何かをする瞬間。その瞬間を皆さん目の当たりにしております」
また6日に「スパチャ日間ランキング世界1位になりました」といった題のYouTube動画を投稿。サワさんは「もう凄すぎる。皆さんは伝説を作りました」と改めて感謝を表す。スパチャに関して30%ほどが手数料としてYouTubeを運営するGoogleに差し引かれるというが、
「その30%、サワヤンゲームズの方でカバーしたいと思います!」
と補填して寄付をする意思を示した。今後の活動については「暗いニュースがたくさん蔓延ってるなかで少しでも元気を貰えるようなそんな動画にしたい」と意気込む。
そして7日、「サワヤン」兄弟はツイッターで在日ウクライナ大使館が公表している寄付口座に、集まった359万4031円を振り込んだと報告。視聴者らに感謝を重ねた。