胃がん5000万募金断念の選手を激励 笠井アナが明かした予想外の反響「意見表明してよかった」

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「よりよい治療法をチームメイトが『受けさせてあげたい』と思うのは当然です」

   笠井アナは、5日に藤井選手の写真を添え「藤井選手は謝罪する必要はありません!」とインスタグラムで訴えた。

   笠井アナ自身も、2019年末に血液がんの一種「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」を患っていることを公表していた。闘病生活を続け、2020年6月に主治医から完全寛解の診断を受けたことをブログで伝えている。

   同じがん経験者として、放射線治療や抗がん剤治療の苦労やがん宣告によって受けた恐怖感などに理解を示しつつ、募金をめぐる騒動に言及した。募金活動を知った当初は「やさしいお仲間だな」と感じたものの、「この金額を目にした瞬間、私は妻に『この基金はちょっと違和感があるなあ』とこぼしてしまった」という。

   その理由について、目標金額や治療方針に触れつつ説明した。

「この活動の評価の分かれ目は【目標金額5000万円】という部分だったと思います」
「保険適用外の高いお金を払えば受けられる【先進医療】や【自由診療】という方法も選択肢としてはあります」

   自身も経験した保険適用内の「標準治療」について、呼び方によって混乱が生じてしまっているのではないかとしつつ、募金を立ち上げた仲間の行動についても理解を示した。

「名前が悪いですよね『標準』って。電車だって、グリーン席があり、飛行機だってファーストクラスがあるんです よりよい治療法をチームメイトが『受けさせてあげたい』と思うのは当然です」

   当事者の立場から、藤井さんが謝罪する必要はないと強調しつつ、大きな混乱の中で正しい判断をする難しさがあることを訴えた。

「繰り返しますが、がんを告知されて一番混乱し絶望しているところから立ち上がろうとしているときに正しい判断ができないこともあるということを知ってほしい」
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