2022年3月6日放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)第9話で、俳優の新垣結衣さん演じる八重を命がけで守った夫・江間次郎(芹澤興人さん)の顛末をめぐり、視聴者からは「カッコイイ最期だった」と反響を呼んでいる。
「頼朝に決して八重を渡してはならん」
大河ドラマ61作目。舞台は1175年、平清盛(松平健さん)が大権力者として君臨していた日本。主人公の北条義時(小栗旬さん)は、伊豆の弱小豪族の次男に過ぎなかったが、流罪人・源頼朝(大泉洋さん)と姉・政子(小池栄子さん)の結婚をきっかけに、状況が一変。頼朝の右腕として武士の頂点に昇り詰める姿を描く。脚本は、「古畑任三郎」シリーズや大河ドラマ「新選組!」「真田丸」などで知られる三谷幸喜さん。
第9話では、ついに鎌倉入りを果たした頼朝に対し、一気に劣勢に陥った伊東祐親(浅野和之さん)が、伊東館に留まり頼朝を迎撃することを決意。一方、次郎に対して「頼朝に決して八重を渡してはならん」と八重の殺害を指示する。
八重といえば、頼朝の元妻で、次郎と再婚後も心は頼朝に向いたまま。過去には「(次郎を)夫と思ったことはございません」と冷たく接し、頼朝の危機を聞きつければ会いに行きたいと次郎に船をこがせたこともある。
そんな八重の命を奪う命令を請け負うこととなった次郎。だが、刀を抜いて忍び寄るも「俺にはできません。俺にはあなたを殺せない」と本人を前に号泣し、「お逃げください! 正面からだと、舅殿に見つかる。裏からどうぞ。急いで!」とどうにか逃がそうとする。そんな次郎に、八重は「来て」と次郎も一緒に逃げようと懇願。しかしそこに、祐親に仕える善児(梶原善さん)が現れ、主君の命令に背いた次郎を一瞬で殺してしまうのだった。
次郎がとった行動に「本当の愛を貫いた」
最期まで八重を想い、「逃げて」と叫びながら絶命した次郎。そんな姿に、視聴者からは「八重旦那の江間さんが悲しすぎた。生きて幸せになってほしかった」「これは泣けるなあ... でも、八重姫は一瞬、この旦那を連れて逃げようとしてくれたんよな。彼も本望でしょう(号泣)」「江間次郎 あなたの相手は自分じゃない、報われない、酷い扱いを受けても、それでも尚、頼朝に一途な八重さんが好きな一途な次郎。次郎は八重さんのそんな想いもすべて痛いほどわかったうえで、本当の愛を貫いた」などと感動を呼んでいる。
八重を演じる新垣さんは、NHKのドラマ公式サイトで6日に公開された撮影コメント動画で、次郎の最期のシーンについて「とても八重に対してずっと優しかった人で、それがあんなにも目の前で一瞬にして亡くなってしまうというのは、すごくつらかった」「最後に微笑みかけてくれるんですけど『もっと優しくすればよかった』みたいな気持ちもありましたね、八重として。切ないですね。想像以上につらかったです、目の当たりにすると。本を読むよりも」と振り返っている。
次郎を演じた芹澤さんは、同サイトで同日公開された同様の動画で「最後に八重さんに手をつないでいただいて嬉しかったですし、八重さんに幸せになってほしいなと思いました」としたほか「『やっと認めてくれた』とちょっと思ったんですけどね。『やっと僕は救われた』と思いました」と話していた。
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— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) March 6, 2022
八重役・新垣結衣さん
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